抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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プルーン果実の成熟型を明らかにするため,8品種を用いて,1)樹上での成熟期における呼吸量またはエチレン生成量増加の有無(‘プチュール’を除く7品種),2)成熟期に採取した果実における採取後の呼吸量またはエチレン生成量増加の有無,3)成熟果に対する外部エチレン処理による自己触媒的なエチレン生成の有無を調査した。樹上における呼吸量およびエチレン生成量は,採取後20°Cで24時間放置した後測定した値を推定値とした。樹上における推定呼吸量は,いずれの品種も未熟期の始めから終わりまで漸次減少して最低値となり,‘エドワーズ’を除く6品種では,その後成熟期に増加するクライマクテリックライズを示した。樹上における内部エチレン濃度と推定エチレン生成量は未熟期から成熟期にかけてほぼ同様の変化を示した。すなわち,未熟期の樹上でのエチレン生成量は全品種ともごく僅かであり,成熟期に‘エドワーズ’と‘スタンレイ’を除く5品種で高くなる傾向にあった。成熟期に採取した果実における採取後20°C貯蔵中の呼吸量およびエチレン生成量は,‘プチュール’および‘エドワーズ’を除く6品種で増加した。‘スタンレイ’および‘ベイラー’の成熟期に採取した果実を用いて500ppmのエチレンガスで48時間処理すると,呼吸量およびエチレン生成量が増加した。以上の結果を総合的に判断すると,‘プチュール’および‘エドワーズ’は抑制型クライマクテリック型,その他の‘パープルアイ’,‘ブルータン’,‘スタンレイ’,‘ベイラー’,‘プレジデント’および‘マジョリース・シードリング’はクライマクテリック型に属すると考えられた。(著者抄録)