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J-GLOBAL ID：201602247221934425   整理番号：16A0460730

果実由来の機能性成分によるメタボリックシンドローム予防および改善に関する研究

著者 (1件)： 岸田邦博 (近畿大 生物理工)
資料名： 日本食品保蔵科学会誌  (Food Preservation Science)
巻： 42  号： 2  ページ： 79-85  発行年： 2016年03月31日 
JST資料番号： Z0775A  ISSN： 1344-1213  CODEN： NSHKCW  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 果実由来の二次代謝産物を対象として,ラットを用いた試験により糖代謝及び脂質代謝に与える影響を検討した。梅酢から調整したウメ由来のポリフェノール抽出物には血糖上昇抑制作用があり,それは二糖類水解酵素阻害作用によると示唆された。ヒドロキシ桂皮酸の1種であるp-クマル酸には,肝臓でAMPKを介した脂質代謝改善作用を有する可能性が示唆された。主要なカンキツリモノイドであるリモニンおよびノミリンの摂取には,脂質代謝関連遺伝子に影響を与え,代謝変動を引き起こす可能性がある。今後も,メタボリックシンドローム予防および改善のための食品選択に根拠を与える研究,特に果実に含まれる二次代謝産物の生理機能の解明を目指してゆく。

シソーラス用語： メタボリックシンドローム ,  ウメ ,  *多価フェノール ,  *薬理作用 ,  動物実験 ,  ラット ,  *リモノイド ,  ミカン科 ,  血糖 ,  遺伝子発現 ,  ぶどう糖負荷 ,  ジサッカリダーゼ ,  セリン/トレオニンキナーゼ ,  食品成分 ,  *果物 ,  フェノール類 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  脂肪酸 ,  ラクトン ,  カルボン酸エステル ,  ヒドロキシケトン ,  ケトン ,  脂環式化合物
準シソーラス用語： AMPK ,  かんきつ類 ,  *ポリフェノール ,  二糖類分解酵素 ,  果実【食品】 ,  機能性成分 ,  経口ぶどう糖負荷試験 ,  血糖上昇抑制効果 ,  *脂質代謝改善作用 ,  食後血糖値

分類 (2件)： 食品の化学・栄養価  (FJ01020J) ,  果実とその加工品  (FJ11030Z)

物質索引 (3件)： p-クマル酸 ,  ノミリン ,  リモニン

引用文献 (11件)：

• WHO : Diet, nutrition and the prevention of chronic diseases, World Health Organ Tech Rep Ser, 916, i-viii, 1~149 (2003)
• MITANI, T. et al. : Phenolics profile of mume, Japanese apricot (Prunus mume Sieb. et Zucc.) fruit, Biosci Biotechnol Biochem, 77, 1623~1627 (2013)
• KISHIDA, K. et al. : Phenolic extract from Japanese apricot fruit (Prunus mume Sieb Et Zucc.) inhibits disaccharidase activity in the small intestine and suppresses the postprandial elevation of glucose levels in rats, Food preservation science, 40, 119~125 (2014)
• KESSLER, M. et al. : A modified procedure for the rapid preparation of efficiently transporting vesicles from small intestinal brush border membranes. Their use in investigating some properties of D-glucose and choline transport systems, Biochim Biophys Acta, 506, 136~154 (1978)
• DAHLQVIST, A.: Method for assay of intestinal disaccharidases, Anal Biochem, 7, 18~25 (1964)

タイトルに関連する用語 (5件)： 果実 ,  機能性成分 ,  メタボリックシンドローム ,  予防 ,  研究