文献

J-GLOBAL ID：201602264548087055   整理番号：16A1070403

消費者に提案する見慣れぬ野菜の利用方法が普及に効果的である条件:メンガーの理論に基づく新製品普及についての一考察

Conditions of the Usage That Provide for the Effective Diffusion of Unusual Vegetables to Consumers: A Study of the New Product Diffusion Based on the Theory of Menger

著者 (1件)： 森尾昭文 (農業・食品産業技術総合研究機構)
資料名： 商品研究  (Studies on Commodities)
巻： 60  号： 3/4  ページ： 15-28  発行年： 2016年09月25日 
JST資料番号： G0620A  ISSN： 0286-2212  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メンガーの理論に基づいて考察すると,消費者に個性的な新品種や外国の野菜が持つ特殊な性質を伝えても,その性質が選好する理由にならなければ普及しない。このような見慣れぬ野菜が普及するには,1)消費者がそれらの野菜で作る一次財(家庭料理)にニーズを有している。2)同じ一次財を生産する場合,当該の野菜より優れた代替財がない。3)料理の作り方などの補完財が不足しない。以上,3つの条件全てを満たす必要がある。(著者抄録)

シソーラス用語： *野菜 ,  *流通 ,  *新製品 ,  研究者 ,  価値 ,  *調理 ,  経済学 ,  理論 ,  顧客満足 ,  欲求 ,  性質 ,  *レシピ ,  経済理論
準シソーラス用語： 新規性 ,  *普及

分類 (2件)： 市場調査,広告  (KA06030H) ,  野菜とその加工品  (FJ11020O)

引用文献 (12件)：

• 河野恵伸・大浦裕二・石橋喜美子・中谷誠・田宮誠司 (2003) 「ホームユーステストによるサツマイモ新品種の市場性に関する研究」 『研究調査室小論集』 (1), 93-106.
• 松井実 (2011) 「京野菜ブランド化戦略の新展開-ブランド対策20年間の成果と課題の検証-」 『フードシステム研究』 18 (2), 113-116.
• Menger, Carl (1923) , Grundsätze der Volkswirtschaslehre Zweite Auage,(八木紀一郎・中村友太郎・中島芳郎訳 『一般理論経済学1 遺稿による経済学原理 第2版-』 みすず書房, 1982年).
• 森尾昭文 (2012) 「個性的な野菜新品種導入における企業の適性-サツマイモ新品種を事例として-」 『中央農業総合研究センター研究報告』 (17), 39-48.
• 森尾昭文 (2013) 「サツマイモの新品種普及コンソーシアム推進マニュアルの作成」 『低コストで質の良い加工・業務用農産物の安定供給技術の開発 2系 大豆 3系 畑作物 4系 稲 5系 モデルコンソーシアム』 農林水産省農林水産技術会議事務局, 487-493.

タイトルに関連する用語 (6件)： 消費者 ,  提案 ,  野菜 ,  普及 ,  理論 ,  新製品