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J-GLOBAL ID:201602269763234064   整理番号:16A1367828

地震波干渉法を用いた近地自然地震Pコーダ波による地殻構造探査

Subsurface exploration with P-coda of local earthquakes using seismic interferometry
著者 (6件):
資料名:
巻: 69  号:ページ: 249-267  発行年: 2016年10月 
JST資料番号: G0069A  ISSN: 0912-7984  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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地震動評価のための深部地下構造の把握を目的として,近地地震のP直達波からS直達波までのPコーダ波に対する地震波干渉法解析の適用性について検討した。地下構造に関する情報が豊富に存在する千葉県成田市において,稠密地震計アレイを用いて2010年12月から2011年4月までの約4ヶ月間の自然地震連続観測を行い,近地地震Pコーダ波の地震波干渉法解析により地殻構造のイメージングを試みた。データ解析では,まず,気象庁一元化震源リストを基に選定条件を満たす近地地震の記録を連続観測記録から切り出し,P波とS波の初動走時を手動により読み取りつつ品質確認を行った後に437個の良質な近地地震記録を選別した。次に,上下動成分についてP波初動とその多重反射波が含まれるPコーダ波部分を解析対象として,干渉法解析を行って仮想震源記録を合成した。最後に,合成された擬似反射波記録に対して反射法データ処理を施してP波反射波による地下構造断面を得た。解析の結果,基盤からの反射波を明瞭に識別できる擬似反射法記録が合成され,展開長1kmの稠密展開測線では高分解能なP波反射波断面が得られ,受振点間隔の粗い展開長5kmの測線では比較的深部の反射波と考えられる波群を確認することができた。地震毎に震源関数の異なる近地地震を解析する際には,震源関数の影響が抑制されるデコンボリューション型干渉法が適していることを示した。また,解析に利用する地震イベント数や震央の方位分布について反射波合成への影響を評価し適用性を確認した。本研究により,稠密な地震計アレイを用いた近地地震のPコーダ波の干渉法解析は,地殻内の堆積構造や基盤形状など深部地下構造の調査法として有効であることが示された。(著者抄録)
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分類 (1件):
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地殻・上部マントルの構造・組成 
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