抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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溶質を含む均一相に相分離剤を添加して新たな相を形成させ,溶質を分離させる技術は従来の液液抽出に代わるものとして注目されている。この方法はこれまで塩析あるは水性2相抽出(ATPS)として知られていた。最近注目されているのが塩析効果を用いたATPS技術である。この方法は相分離剤としてエタノールなどの水混和性有機溶媒及び塩を用いる。高濃度の塩と水分子の相互作用により水混和性有機溶媒が相分離する。相分離剤として腐食性の塩の代わりに糖を用いた研究もおこなわれるようになってきた。これを糖析と呼ぶ。塩析・糖析を利用したATPSによる従来の液液抽出では分離困難な親水性の高い有機物の分離に関する著者らの研究を紹介した。以下の事項を解説した。1)塩析を利用したATPによる2,3-ブタンジオールの抽出分離,2)水溶性有機溶媒によるイオン液体を利用したATPSによるコハク酸の抽出分離。