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J-GLOBAL ID：201602274687224712   整理番号：16A0480682

ただ「加害者」の傍らにあるということ 福島第一原子力発電所事故とJR福知山線事故 2つの事故の経験から

著者 (1件)： 八木絵香 (大阪大 コミュニケーションデザイン・セ)
資料名： 科学技術社会論研究  (Journal of Science and Technology Studies)
号： 12  ページ： 106-113  発行年： 2016年05月30日 
JST資料番号： L7777A  ISSN： 1347-5843  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 福島第一原子力発電所事故とJR福知山線事故に対して筆者の私見を述べた。前者は2011年3月11日に起きた東日本大震災に伴う津波に起因し,後者は2005年4月25日に兵庫県尼崎市で発生した。両事故を結びつける要素はそれ程多くないが,被害者の置かれた状況の観点からは共通項も少なくない。加害者の立場を正面から受止め,被害者の心身安寧のために真摯に対応することが被害者の除く施策を実らせる鍵となる。原発事故以後,筆者が最も時間を割いてきたことは,被害者の声を加害者の耳に届く言葉,文脈に置換えることであった。

シソーラス用語： *原子炉事故 ,  *福島県 ,  *鉄道事故 ,  人間 ,  科学技術 ,  社会学 ,  *東電福島第一原子力発電所事故
準シソーラス用語： *福島第一原子力発電所事故 ,  *JR福知山線脱線事故 ,  加害者 ,  科学技術社会論

分類 (2件)： 社会問題  (MA01070S) ,  鉄道事故  (TC01050J)

引用文献 (12件)：

• 渥美公秀2008:「災害ボランティア再考」『災害ボランティア論入門(シリーズ災害と社会⑤)』弘文堂,83-108.
• 平川秀幸2012:「科学における『公共性』をいかにしてつくりだすか……統治者視点/当事者視点の相克」 『談 特集:理性の限界……今,科学を問うこと』No.91,11-32.
• 宮本匠2015:「災害復興における『めざす』かかわりと『すごす』かかわり:東日本大震災の復興曲線インタビューから」『質的心理学研究』No.14,6-18.
• 八木絵香2011:「ポスト3.11時代の科学技術コミュニケーション:社会は原子力専門家を信頼できるのか」 『日本原子力学会誌』53(8),16-19.
• 八木絵香2013a:「第3章 科学的根拠をめぐる苦悩:被害当事者の語りから」中村征樹(編)『ポスト3.11の科学と政治』ナカニシヤ出版,87-119.

タイトルに関連する用語 (4件)： 加害者 ,  福島第一原子力発電所事故 ,  事故 ,  経験