文献
J-GLOBAL ID:201602287393276370   整理番号:16A1349620

軟X線照射花粉の受粉がカキの種子形成,結実,および果実品質に及ぼす影響

著者 (10件):
資料名:
巻: 15  号:ページ: 257-266(J-STAGE)  発行年: 2016年 
JST資料番号: L4829A  ISSN: 1347-2658  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
軟X線照射花粉の受粉により,供試した‘富有’,‘松本早生富有’,‘伊豆’,‘太秋’,‘前川次郎’,‘西条’および‘禅寺丸’のカキ7品種すべてにおいて,収穫果実の完全種子がほぼ消失して空洞のしいな状種子となった.軟X線照射花粉を受粉したカキの受精胚珠は,受粉2週間後までは無照射花粉を受粉した胚珠と同様に発達したが,受粉4週間後に著しい胚乳組織の異常と胚の発達停滞が観察された.‘西条’,‘禅寺丸’,‘松本早生富有’では,軟X線照射花粉受粉果と無照射花粉受粉果との間に着果率の差はなかったが,‘太秋’は1000Gy照射区で着果率が低下し,‘富有’,‘前川次郎’,‘伊豆’では500Gy照射区,1000Gy照射区とも無照射花粉受粉区に比べて着果率が低くなった.収穫果の品質では,‘西条’において軟X線照射花粉受粉果は無照射花粉受粉果に比べて果実重,果実径が小さくなり,‘富有’では果実縦径が低下したが,他の品種では果実の大きさに対する軟X線照射の影響は認められず,また,果実糖度,果肉硬度,果皮色に関しては,いずれの品種でも軟X線照射と無照射との間に有意な差はなかった.軟X線照射花粉を受粉した‘前川次郎’では,おそらくは完全種子消失の影響により,果頂裂果の発生が有意に抑制された.以上,本研究の結果より,軟X線照射花粉の人工受粉が,カキ無核・少核化技術として利用できる可能性が示された.(著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
果樹  ,  果実とその加工品  ,  作物の品種改良  ,  植物に対する影響 
引用文献 (20件):
  • 長谷川耕二郎・中島芳和.1990.カキ‘前川次郎’の果実品質に及ぼす種子の影響.園学雑.59: 255-262.
  • 広島県果樹試験場.1979.昭和53年度種苗特性分類調査報告書(カキ).広島県果樹試験場.広島.
  • 石田雅士・小西昌美・北島 宣・傍島善次.1990.‘平核無’未熟種子の発育不全について.園学雑.59: 65-73.
  • 梶浦 実.1942.柿の生理的落果に関する研究,III 降雨及び乾燥と落果との関係.園学雑.13: 1-14.
  • Kitajima, A., H. Akuta, T. Yoshioka, T. Entani, M. Nakano and M. Ishida. 1992. Influence of seeded fruit set in Japanese persimmon cv. Fuyu (Diospyros kaki L. f.). J. Japan. Soc. Hort. Sci. 61: 499-506.
もっと見る

前のページに戻る