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J-GLOBAL ID：201602288837236355   整理番号：16A0424812

「鋳鉄・鋳鋼の摩耗」Fe-C-Mn-V系多合金鋳鉄のエロージョン摩耗特性に及ぼすCr含有量の影響

Effect of Cr Contents on Erosive Wear Characteristics of Fe-C-Mn-V Multi-component Cast Irons

著者 (3件)： 楠本賢太 (室蘭工大 大学院工学研究科) ,  清水一道 (室蘭工大 大学院工学研究科) ,  松元秀人 (三共合金鋳造所)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 88  号： 5  ページ： 258-263  発行年： 2016年05月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 現在,高クロム鋳鉄や球状バナジウム炭化物鋳鉄が耐摩耗材料として使用されている。しかしながら,これらの耐摩耗材にはレアメタルであるクロム,バナジウムが添加されており高コストである。そこで本研究では,高価なFe-Vの添加量を減らし,比較的安価なFe-Crの添加量を増やすことで,高クロム鋳鉄と同程度の製造コストで優れた耐エロージョン摩耗特性を示す材料の開発を行った。得られた結果を以下に示す。1)5V-9Cr,7.5V-9Cr,および10V-9Crが優れた耐摩耗性を示した。これは粒子衝突によって試料表面の硬さが増加したためであった。2)耐摩耗性の向上には炭化物の面積率,初期硬さだけでなく,加工誘起変態後の硬さが重要であった。3)5V-9Cr,7.5V-9Cr,および10V-9Crが同程度の耐摩耗性を示したことから,バナジウムの添加量は5%まで低減可能であった。

シソーラス用語： *白鋳鉄 ,  *合金鋳鉄 ,  *多成分系 ,  炭素含有合金 ,  マンガン含有合金 ,  バナジウム含有合金 ,  クロム添加合金 ,  添加物効果 ,  摩耗 ,  *摩耗特性 ,  金属組織 ,  X線回折 ,  結晶構造 ,  炭化物 ,  フェライト ,  損傷 ,  押込硬さ ,  析出硬化 ,  析出物 ,  加工誘起変態 ,  残留オーステナイト ,  体積率
準シソーラス用語： *エロージョン摩耗 ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  衝突角度

分類 (2件)： 機械的性質  (WB02030U) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (6件)：

• JOGMECデータベース: 鉱物資源マテリアルフロー
• V. G. Efremenko, K.Shimizu, A. P. Cheiliakh, T.V. Kozarevs'ka, Yu. G. Chabak, H. Hara, K. Kusumoto: Friction and Wear 34 (2013) 466
• X. Yaer, K. Shimizu, H. Matsumoto, T. Kitsudo and T. Momono: Wear 264 (2008) 947
• T. Otomo, K. Shimizu: Proc. of Materials Science, Metal and Manufacturing, Singapore (2012) 84
• 新巴雅尓,清水一道,桃野正,松元秀人,橘堂忠; 鋳造工学 78 (2006) 510

タイトルに関連する用語 (9件)： 鋳鉄 ,  鋳鋼 ,  摩耗 ,  Fe ,  Mn ,  合金鋳鉄 ,  エロージョン ,  摩耗特性 ,  Cr含有量