抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,温泉地における温泉発電事業と運営体制との関係について報告した。先ず,我が国に3088箇所ある温泉地(2014年度末時点)は,旅行先で行いたい活動の上位を占め続ける温泉浴が体験できる空間であり,主要な観光目的地の一つといえること,本論文では,温泉発電事業が実施されている複数の温泉地を対象に,まずは事業の成立経緯と成立した事業の概要を明らかにしたこと,次いで得られた結果から,温泉関係者の受容に資する要因を比較考察したこと,最後には,比較考察した結果をもとに,温泉関係者の受容に資する方策を検討したこと等を報告した。次に,方法,結果について報告した。最後に,考察として,温泉発電事業の運営体制は,事業内容の特性と事業成立の経緯によって異なっていたこと,配分的正義の観点の一つである温泉発電の所有者と電力の活用法は,3温泉地で異なっていたこと,事業の受容にとって配分的正義とともに重要なのが手続きの方法,すなわち温泉関係者のうち運営に直接関わらないことが多い利害者である地域住民にどのように関与してもらうかであること等を報告した。