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J-GLOBAL ID：201702236568468321   整理番号：17A0959371

粘接着剤とアプリケーションの最前線 #10 精密画像解析による剥離材表面の構造定量化および不良解析

著者 (1件)： 市川功 (リンテック 研)
資料名： コンバーテック  (Convertech)
巻： 45  号： 8  ページ： 81-85  発行年： 2017年08月15日 
JST資料番号： Y0873A  ISSN： 0911-2316  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,工業製品への高分子材料の適用が増加し,用いられる高分子材料に要求される特性も多岐に渡り,材料設計も複雑化し,高次の構造を制御した高分子材料製品の安定した品質の発現には,構造を定量的に解析する技術が必要である。そこで,本稿では,まず,粘着フィルムや接着フィルム等の製品に直接組み込まれる表面保護に使用されるフィルム状剥離剤(剥離フィルム:基材表面に,溶剤などに希釈されたシリコーン系やフッ素系もしくは長鎖アルキル系の剥離剤をコーティングして薄膜を形成する)について説明した。次いで,シリコン系剥離フィルムのロール巻き芯部付近においてのみ,剥離力が部分的に高くなる不具合(重剥離化)について考察するために,その表面構造をSPMにより観察(小域観察および広域観察)し,画像解析によって剥離剤層表面の構造周期性を解析した。その結果,重剥離化は剥離フィルムの剥離材層表面の凹凸縞模様に起因していること,SPM観察像の解析によって,その形状を定量化し,不良発生の機構等が明らかになった。

シソーラス用語： *剥離剤 ,  *高分子膜 ,  *表面構造 ,  走査型プローブ顕微鏡 ,  構造解析 ,  *粗面 ,  *画像分析 ,  材料設計 ,  接着 ,  粘着剤 ,  *剥離 ,  分析 ,  定量的分析
準シソーラス用語： SPM【顕微鏡】 ,  *凹凸表面 ,  粘性接着 ,  薄膜形成 ,  不良分析 ,  剥離力

分類 (3件)： 無機重合体  (YH07140R) ,  各種接着剤  (YK03000X) ,  高分子固体の力学的性質  (CG02023D)

引用文献 (21件)：

• 江部和義、妹尾秀男、杉野貴志、山崎 修:日本接着学会誌,44,289(2004)
• 江部和義、妹尾秀男、杉野貴志、山崎 修:日本接着学会誌,41,128(2005)
• 市川 功、江部和義:接着・粘着のエレクトロニクス最新応用技術,シーエムシー出版(2006)
• 市川 功、榎元香津子、内田 健:日本接着学会誌,40,51(2004)
• 市川 功、杉崎俊夫、内田 健:日本接着学会誌,46,240(2010)

タイトルに関連する用語 (6件)： 接着剤 ,  アプリケーション ,  画像解析 ,  剥離材 ,  定量化 ,  不良解析