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J-GLOBAL ID：201702241813622834   整理番号：17A1810138

複合アニオン化合物が拓く新奇機能性材料開発 複合アニオンによって生み出される高性能,高制御性の熱電変換材料

著者 (2件)： 森孝雄 (National Inst. for Materials Sci. (NIMS)) ,  森孝雄 (Univ. Tsukuba)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 12  ページ： 825-828  発行年： 2017年12月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ゼーベック効果によって固体素子として廃熱を直接電気に変換する熱電変換材料は,エネルギー問題の解決に期待されているが,広範囲な実用化は実現していない。熱電変換材料の実用化の課題として,物性の相反する要請のために高性能化が単純でないこと,および熱電高性能を有するp型伝導体とn型伝導体の2つの材料を揃える必要があることが挙げられる。本稿では,熱電変換材料開発における材料側面の課題解決に貢献し得る複合アニオン的な側面にフォーカスして,研究動向を紹介した。1)複合アニオンと熱電との関わり,2)その他の複合アニオン熱電材料の例:BiCuSeO系,スクッテルダイトの籠原子のドーピングによる高性能化,複合アニオンによる構造変態,新規熱電物性創製(n型炭化ホウ化物),金属低性能材料を高性能材料に変換。

シソーラス用語： 機能性セラミック ,  機能材料 ,  *熱電材料 ,  電気特性 ,  *材料設計 ,  熱起電力 ,  結晶構造 ,  電気伝導率 ,  性能指数 ,  熱伝導率 ,  カルコゲン化物 ,  包接化合物 ,  ドーピング ,  炭化物 ,  ホウ化物 ,  硫化物
準シソーラス用語： 熱電変換材料 ,  熱電特性 ,  材料開発 ,  複合アニオン化合物 ,  Seebeck効果 ,  スクッテルダイト型構造

分類 (1件)： 熱電デバイス  (NC03090J)

引用文献 (38件)：

• L. E. Bell, Science, 321, 1457 (2008).
• C. Dames, Scr. Mater., 111, 16 (2016).
• T. Mori, “Novel principles and nanostructuring methods for enhanced thermoelectrics”, Small in press, DOI: 10.1002/smll.201702013.
• Ed: C. Uher, “Materials Aspect of Thermoelectricity”, CRC Press, Taylor and Francis, London (2016).
• Eds: K. Koumoto and T. Mori, “Thermoelectric Nanomaterials”, Springer, Heidelberg, Germany (2013).

タイトルに関連する用語 (7件)： アニオン化合物 ,  機能性材料 ,  開発 ,  アニオン ,  高性能 ,  制御性 ,  熱電変換材料