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J-GLOBAL ID：201702244330645034   整理番号：17A1405618

ビームフォーミングを利用したニベ科魚類鳴音の自動検知手法

Automatic Detection Method of Croaker’s Fish Call Using Beamforming

著者 (5件)： 山登一輝 (群馬大) ,  松尾行雄 (東北学院大) ,  高橋竜三 (水産研究・教育機構 水産工研) ,  今泉智人 (水産研究・教育機構 水産工研) ,  赤松友成 (水産研究・教育機構 中央水研)
資料名： 海洋音響学会誌  (Journal of the Marine Acoustics Society of Japan)
巻： 44  号： 4  ページ： 193-202  発行年： 2017年10月01日 
JST資料番号： L1051A  ISSN： 0916-5835  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ニベ科魚類鳴音の検出率を向上させるために,ビームフォーミング(BF)を利用した自動鳴音検知手法を提案した。本提案手法では,まず,1つのハイドロフォンで録音されたデータに対して鳴音検知を行い,検知された鳴音についてBFを行う。その結果,検知された鳴音と同方向から到来した音は強調される。魚は鳴音を間欠的に発していると考えられ,鳴音検知の前後にも鳴音が存在する可能性がある。即ち,鳴音が検知された時間の前後に対してBFを行うことによって,新たな鳴音を検知できる可能性がある。本研究では,4つのチャンネルの録音データに対してFBを適用し,得られた信号からの鳴音検知を行った。4チャンネルでのFBにより,約2時間の観測において検知される鳴音数は19%増加した。また,検知率は約15%(誤検知率0%の条件で)向上した。

シソーラス用語： *ビーム成形 ,  *スズキ類 ,  *ハウリング ,  利用 ,  *信号処理 ,  検出 ,  バイオテクノロジー ,  ハイドロホン ,  水中音響 ,  ビームフォーミング ,  ニベ科 ,  *音響信号処理 ,  自動検出 ,  水産工学 ,  *硬骨魚類
準シソーラス用語： *鳴音 ,  音響応用

分類 (2件)： 水中音響応用  (BB03090U) ,  魚類  (FH02020K)

引用文献 (11件)：

• J. J. Luczkovish, D. A. Mann and R. A. Rountree, ′′Passive acoustics as a tool in fisheries science,′′ Transactions of the Am. Fish. Soc., 137(2), 533-541 (2008).
• D. A. Mann, A. D. Hawkins and J. M. Jech, ′′Active and passive acoustics to locate and study fish,′′ Fish Bioacoustics, 32, 279-309 (2008).
• A. Sirovic, G. R. Cutter, J. L. Butler and D. A. Demer, ′′Rockfish sounds and their potential use population monitoring in the Southern California Bright,′′ ICES J. Mar. Sci., 66, 981-990 (2009).
• J. V. Locascio and D. A. Mann, ′′Localization and source level estimates of black drum (Pogonias croms) calls,′′ J. Acoust. Soc. Am., 130, 1868-1879 (2011).
• 松尾行雄,今泉智人,赤松友成, ′′小型水中録音装置を用いた魚類鳴音の自動抽出,′′ 日本音響学会聴覚研究会資料, 44, 229-232 (2014).

タイトルに関連する用語 (5件)： ビームフォーミング ,  ニベ科 ,  魚類 ,  鳴音 ,  手法