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J-GLOBAL ID：201702254678569520   整理番号：17A0979780

四分木格子を適用した有限体積法に基づく数値モデルの構築と透過性防波柵周辺の津波浸水流解析への適用

著者 (5件)： 上野卓也 (金沢大学大学院 自然科学研究科) ,  由比政年 (金沢大学 理工研究域環境デザイン学系) ,  天方匡純 (八千代エンジニヤリング(株) 総合事業部河川部) ,  楳田真也 (金沢大学 理工研究域環境デザイン学系) ,  斎藤武久 (金沢大学 理工研究域環境デザイン学系)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 72  号： 2  ページ： I_25-I_30(J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 津波数値解析では,遡上波先端部や常流・射流混在域において不連続波面を含む複雑な非定常流場が形成される.本研究では,小スケール構造物を考慮する場合に効果的である四分木格子と不連続波面の解析に有効である高解像度スキームをベースにした有限体積法による高速・高精度な数値モデルを構築した.構築した数値モデルは,四分木格子の活用により,計算精度を保ちつつ計算時間を大幅に短縮可能であり,計算時間と精度のバランス面から非常に有効である.また,既往実験との比較により,遡上や越流による流れ,構造物を回折する平面的な流れが生じるケースにおいて,流況特性(水位,流速,流体力)を定性的・定量的に再現する計算が可能であること,および,透過性防波柵周辺の流況特性,浸水深低減効果を的確に再現評価可能であることが検証された.(著者抄録)

シソーラス用語： *津波 ,  津波シミュレーション ,  数値解析 ,  *遡上 ,  *射流 ,  不連続性 ,  波面 ,  非定常流 ,  格子 ,  *有限体積法 ,  越流 ,  状態 ,  水流 ,  特性 ,  防波堤 ,  *防護柵 ,  防潮堤
準シソーラス用語： 遡上波 ,  *流況 ,  防潮壁 ,  *水理実験 ,  *浸透流解析

著者キーワード (5件)： tsunami ,  quadtree grid ,  finite volume method ,  shallow water equation ,  porous barrier

分類 (4件)： 波浪,潮流  (DC06040R) ,  流体波  (RC10013M) ,  海岸工学  (RC13000X) ,  水理学一般,水理実験  (RC10011E)

引用文献 (8件)：

• 1) Soares, S. : Experiments of dam-break wave over a triangular bottom sill, Journal of Hydraulic Research, 45 Extra Issue, pp. 19-26, 2007.
• 2) 有光剛,大江一也,川崎浩司:平面2次元津波遡上計算結果を用いた津波波圧算定方法の提案,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol. 68,No. 2,pp. 781-785,2012.
• 3) 楳田真也,斎藤武久,古路裕子,中口彰人,石田啓:防波柵による津波浸水流の低減効果及び波力に関する実験的研究,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 69,No. 2,I_323-I_328,2013.
• 4) Liang, Q. : Flood simulation using a well-balanced shallow flow model, Journal of Hydraulic Engineering, ASCE, 136, pp. 669-675, 2010.
• 5) Liang, Q., Borthwick, G. L. A. : Adaptive quadtree simulation of shallow flows with wet-dry fronts over complex topography, Computers & Fluids, 38, pp. 221-234, 2009.

タイトルに関連する用語 (10件)： 格子 ,  有限体積法 ,  数値モデル ,  構築 ,  透過性 ,  柵 ,  周辺 ,  津波 ,  浸水 ,  解析