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J-GLOBAL ID：201702259119757978   整理番号：17A1759700

日本海溝沿いに分布する地震性タービダイトの供給源推定:Sr・Nd同位体比の適用

著者 (3件)： 新井和乃 (海洋研究開発機構) ,  新井和乃 (高知大 海洋コア総合研究セ) ,  齋藤有 (総合地球環境学研)
資料名： 深田研究助成研究報告
巻： 2016  ページ： 5-13  発行年： 2017年10月15日 
JST資料番号： L2457A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本海溝沿いの地震・津波イベントの履歴復元に資する目的で,地震性タービダイトを構成する泥質堆積物の供給源・輸送プロセスを検討した。宮城県沖の陸棚斜面域の深海平坦面,陸側斜面,海側海溝斜面・深海平原計7地点で表層コアを採取した。2011年東北沖地震に伴う地震性タービダイトと地震以前の堆積物計18試料を用いて,元素・¹⁴³Nd/¹⁴⁴Nd同位体比分析を行った。分析の結果,各地点の地震性タービダイトと地震前堆積物ではSr同位体比は明瞭な鉛直変化を示し供給源の違いがあるとみられ,地震性タービダイト内の各層にも供給源の違いがある可能性がある。異地点間の地震性タービダイトの比較をした結果,深海平坦面と南側陸側斜面の地震性タービダイトはSr・Nd同位体比が類似することから同じ供給源である可能性が高い。一方,北側陸側斜面のタービダイトは多地点とは供給源が異なることが考えられる。

シソーラス用語： 大地震 ,  *日本海溝 ,  *タービダイト ,  *堆積物供給源 ,  同位体存在比 ,  ストロンチウム同位体 ,  ネオジム同位体 ,  輸送現象 ,  試錐コア ,  表層堆積物 ,  混濁流 ,  シルト ,  大津波 ,  宮城県 ,  大陸斜面 ,  コア掘
準シソーラス用語： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  Sr同位体比

分類 (2件)： 海洋地質学  (DE06000F) ,  同位体地質学  (DD01042T)

引用文献 (12件)：

• Adams, J., 1990, Paleoseismicity of the Cascadia subduction zone: Evidence from turbidites off the Oregon-Washington margin, Tectonics, 9, 569-583.
• Arai, K., 2015, Possibility for the occurrence of tsunami-generated turbidity currents: Insights from the 2011 Tohoku-Oki Earthquake, Doctoral dissertation, Dissertation, Chiba University.
• 新井和乃・成瀬 元,2014,東北地方太平洋沖地震に伴う地震・津波起源混濁流の解明,「平成25年度深田研究助成」研究報告,17-26.
• Asahara, Y, Tanaka, T., Kamioka, H., & Nishimura, A., 1995, Asian continental nature of ⁸⁷Sr/⁸⁶Sr ratios in north central Pacific sediments. Earth and Planetary Science Letters, 133, 105-116.
• Fujio, S. and Yanagimoto, D., 2005, Deep current measurements at 38 N east of Japan, Journal of Geophysical Research: Oceans,110, C02010, 11p.

タイトルに関連する用語 (8件)： 日本海溝 ,  分布 ,  地震 ,  タービダイト ,  供給源 ,  推定 ,  Sr ,  Nd同位体