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J-GLOBAL ID：201702264316183717   整理番号：17A0019109

変化する瀬戸内海-生物多様性・生物生産性の観点から-環境配慮型構造物の設置による港湾の生物多様性向上について

著者 (1件)： 上月康則 (徳島大 大学院理工学研究部)
資料名： 瀬戸内海  (Scientific Forum of the Seto Inland Sea)
号： 72  ページ： 27-30  発行年： 2016年10月 
JST資料番号： L1038B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,筆者らが取り組んでいる,港湾における構造物の設置による環境改善の技術開発について紹介した。単調な物理環境である港湾の環境改善には,直立する構造物を環境配慮型に改変することが必要である。関西空港で採用された緩傾斜護岸や,堺泉北港堺2区で実証実験が行われている護岸前面・背後の干潟整備,愛媛県三島川之江港の構造物改変による生物生息場の設置,東日本震災で被災した八戸港の津波防災機能を有する防波堤,尼崎港内で行われている市民協働での生きものの生息場の創出など,様々な技術開発が進められている。

シソーラス用語： *基本設計 ,  *構造物 ,  *港湾整備 ,  護岸 ,  環境保全 ,  生息場所
準シソーラス用語： *環境配慮 ,  *海岸構造物 ,  緩傾斜護岸 ,  生物多様性保全

分類 (3件)： 水産土木  (FH01030O) ,  生態系  (EE01040P) ,  港湾工学一般  (RC15010W)

引用文献 (8件)：

• 井口薫他(2016)形状の異なる3タイプの生物共生型護岸の生物相改善効果のモニタリングと評価,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol.72,No.2,1052-1057
• 環境省(2009)閉鎖性海域における水環境改善技術,実証試験結果報告書,pp.1-81
• 日下部敬之他(2005)関西国際空港島人工傾斜護岸と自然岩礁海岸におけるカサゴ成魚の摂餌生態の比較,日本水産学会誌,Vol.71,pp.594-600
• 上月康則他(2010)仮想評価法とファジィ構造モデルを用いた三島川之江港エコ防波堤の事業評価,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.66,No.1 1451-1255
• 上月康則他(2014)大阪湾湾奥・尼崎港での海~陸の栄養塩循環の活動と評価の試み,土木学会論文集 B3(海洋開発),Vol.70,1098-1103

タイトルに関連する用語 (7件)： 瀬戸内海 ,  生物多様性 ,  生物 ,  観点 ,  環境配慮 ,  構造物 ,  港湾