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J-GLOBAL ID：201702264498409167   整理番号：17A0973444

リン含有量の異なる銅管の有機酸環境下における腐食挙動

Corrosion Behavior of Copper Tubes with Various Phosphorous Content in Organic Acid Environment

著者 (4件)： 境昌宏 (室蘭工大) ,  京良彦 (UACJ 技開研) ,  大谷良行 (UACJ 技開研) ,  河野浩三 (UACJ 技開研)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 160-165  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 蟻の巣状腐食は主にエアコンなどの熱交換器用銅管で発生し,進展速度が速いため,そのメカニズム解明と対策が急務となっている。本研究では,リンを0.03%含むリン脱酸銅管(PDC),リンを含まない無酸素銅管(OFC),および通常のリン脱酸銅管より1桁多いリンを含む銅管(P:0.21~0.29%)を用いて有機酸(ギ酸,酢酸)環境下で腐食試験を行った。ギ酸雰囲気中の方が酢酸雰囲気中より腐食が顕著に発生した。ギ酸雰囲気に21日暴露したとき,OFCおよびPDCには蟻の巣状腐食が発生したが,0.21~0.29%P銅管には半球状腐食が発生した。Pを多く含む銅管の方が腐食深さは浅かった。腐食の過程でリン酸が生じ,腐食形態が蟻の巣状腐食から半球状腐食に変化したと思われる。

シソーラス用語： *銅管 ,  空気調和装置 ,  熱交換器 ,  リン添加合金 ,  *耐食性 ,  有機酸 ,  *金属組織 ,  *腐食機構 ,  腐食速度 ,  孔食 ,  リン酸 ,  浸漬試験 ,  光学顕微鏡法 ,  pH【水素イオン指数】 ,  脂肪族カルボン酸 ,  脂肪酸 ,  薬物
準シソーラス用語： エアコン ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  蟻の巣状腐食 ,  腐食深さ

分類 (2件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q) ,  変態組織,加工組織  (WB01030N)

物質索引 (2件)： ギ酸 ,  酢酸

引用文献 (9件)：

• 永田公二:伸銅技術研究会誌,31(1992),135-142.
• 宮藤元久,尾﨑良一,土屋昭則,黒田太郎,源堅樹:伸銅技術研究会誌,34(1995),159-167.
• 宮一普:材料と環境,61(2012),438-442.
• 境昌宏,白幡孝司:材料と環境,65(2016),341-349.
• 伊藤真一,細木哲郎,渡辺雅人,土屋昭則:銅と銅合金,55(2016),130-134.

タイトルに関連する用語 (6件)： リン ,  含有量 ,  銅管 ,  有機酸 ,  環境 ,  腐食挙動