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J-GLOBAL ID：201702265530646936   整理番号：17A0500569

導電性と耐応力緩和特性に優れた車載電子機器向け大電流用固溶強化型銅合金「MSP8」の開発

著者 (6件)： 松永裕隆 (三菱マテリアル株式会社 中央研究所 金属材料研究部) ,  牧一誠 (三菱伸銅株式会社 若松製作所 技術部) ,  有澤周平 (三菱伸銅株式会社 若松製作所 技術部) ,  秋坂佳輝 (三菱伸銅株式会社 若松製作所 技術部) ,  西村透 (三菱マテリアル株式会社 中央研究所 金属材料研究部) ,  森広行 (三菱マテリアル株式会社 中央研究所 金属材料研究部)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 2  ページ： 88-90(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,ハイブリッド車などの環境車の需要増大から,車載部材では大電流化のニーズが増大しており,より優れた導電性,耐応力緩和特性が求められている。しかしながら,これらの特性を両立する銅合金は存在しなかった。このため今回,80%IACSを超える高い導電率と優れた耐応力緩和特性を合わせ持つCu-Mg希薄固溶合金を開発した。そこで本稿では,この新しく開発した大電流用固溶強化型銅合金「MSP8」の開発コンセプトと特徴を紹介した。まず,高導電性銅合金に適する固溶元素Mg(種々の固溶元素の固溶強化に寄与するLSFと導電率,純銅と固溶強化型銅合金)について説明した上で,本合金の開発コンセプト(高導電率と高耐応力緩和特性の両立)を述べた。次に,本合金の特徴として,耐力と導電率(降伏強さと導電率),耐応力緩和特性(150°C保持時間と残留応力率),および曲げ加工性(180°密着曲げ試験結果)について述べた。最後に,本合金の将来性と発展性に言及した。

シソーラス用語： *電装品 ,  ハイブリッド自動車 ,  電気自動車 ,  電流 ,  *固溶体硬化 ,  *銅合金 ,  マグネシウム含有合金 ,  電気伝導率 ,  応力緩和 ,  残留応力 ,  *機械的性質 ,  *電気的性質 ,  降伏強さ ,  引張強さ ,  加工性 ,  曲げ加工
準シソーラス用語： 残留応力緩和 ,  大電流

分類 (3件)： 電装品  (QG03070C) ,  機械的性質  (WB02030U) ,  電気的性質  (WB02010Y)

引用文献 (6件)：

• (1) K. Maki, Y. Ito, H. Matsunaga and H. Mori: Scr. Master., 68(2013), 777-780.
• (2) 伊藤優樹,松永裕隆,森 広行,牧 一誠:銅と銅合金,53(2014), 198-202.
• (3) H. W. King: J. Mater. Sci., 1(1966), 79-90.
• (4) J. O. Linde: Helv. Phys. Acta, 41(1968), 1007-1015.
• (5) 鈴木竹四,熊谷誠司,桑原萬平,本間 繁:日本金属学会会報,30(1991), 292-294.

タイトルに関連する用語 (6件)： 導電性 ,  応力緩和 ,  車載電子機器 ,  強化 ,  銅合金 ,  開発