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J-GLOBAL ID：201702266092036362   整理番号：17A0179213

汽水域における木材の劣化要因に関する考察

Study on the degradation factor of wood in brackish waters

著者 (5件)： 三村佳織 (兼松サステック) ,  原忠 (高知大) ,  加藤英雄 (森林総合研) ,  本田賢児 (高知県 土木部) ,  中内卓也 (高知県高知土木事務所)
資料名： 木材保存  (Wood Protection)
巻： 43  号： 1  ページ： 2-12  発行年： 2017年01月25日 
JST資料番号： G0869A  ISSN： 0287-9255  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,深刻化する環境問題解決に向けて,土木分野においても環境負荷の少ない持続可能な社会づくりが求められている。そのような中で,木材を多く使用する軟弱地盤対策としての活用が,防災と地球温暖化緩和策の両面から期待されている。更なる利用拡大には地中に設置された木材の長期耐久性検証が必要であるが,木材の長期耐久性に関する研究例は多くない。本研究では,約20年前に地中に設置された杭出し水制工の腐朽に対する健全性を,設置環境の違いに着目して目視判定やピロディン試験結果から調べた。その結果,潮位変動域で透水性の高い地盤の,地中に設置された木材は腐朽や虫害の影響を受けることが明らかとなった。一方,同条件下であっても土質の毛管現象によって地盤が常時飽和する区間では,腐朽や虫害の影響を受けず,長期間健全性を維持できることが確認された。(著者抄録)

シソーラス用語： *木材 ,  河口 ,  *劣化 ,  耐久性 ,  虫害 ,  木材腐朽 ,  地盤 ,  飽和
準シソーラス用語： 汽水域

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (31件)：

• 1) 沼田淳紀, 吉田雅穂, 濱田政則: 1964年新潟地震における木材による液状化対策事例, 木材学会誌, 55(5), 305-315(2009).
• 2) (公財)福井県建設技術公社: 脱地球温暖化社会へ向けた建設工事への木材利用に関する調査・研究, 産学官共同研究報告書, 平成20年3月.
• 3) (公社)国土緑化推進機構編: “ぐりーんもあ”,72, 2016, pp.4-15.
• 4) 土木における木材の利用拡大に関する横断的研究会 (公社)土木学会木材工学委員会: 国内の構造物基礎における木材利用事例と設計方法の変遷, 第5回木材利用シンポジウム,(2014).
• 5) 沼田淳紀, 村田拓海, Saima, R., 三村佳織,原忠: 大型振動実験による丸太打設の液状化対策効果, 土木学会論文集A1(構造・地震工学),71(4), 274-283(2015).

タイトルに関連する用語 (3件)： 汽水域 ,  木材 ,  要因