抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,鉄道車両と鹿の接触事故を防止するために,鹿を線路から遠ざけることを目的として,鹿が仲間に危険を知らせる警戒声と鹿の嫌う犬の咆哮を組み合わせた忌避音を考案し,その効果を検証するために試験を行った。沿線に設置した柵の開口部に忌避音再生装置を設置して忌避音を吹鳴する方法を試したところ,鹿が侵入を躊躇する様子や逃げ去る様子を観察することができた。また,列車前頭部に忌避音再生装置を取り付けて吹鳴する試験を,鹿との接触事故が多い時期に実施したところ,鹿の目撃回数が減少することを確認した。これらの結果から,開発した忌避音により鹿を線路から遠ざける効果が期待できることが分かった。本稿では,これらの内容について詳細を明らかにした。