抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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超伝導回路技術である単一磁束量子回路(rapid single-flux-quantum:RSFQ)回路は,CMOSに比べ3桁低い消費電力で駆動でき,また数百GHzの高速動作が可能である。また同じく超伝導回路技術である断熱型磁束量子パラメトロン(adiabatic quantum-flux-parametron:AQFP)は,CMOSよりも6桁低い消費電力で駆動することができる。本研究ではRSFQ回路とAQFPを繋ぐインターフェースと超伝導マイクロストリップライン(passive transmission line:PTL)を用いた,AQFP間の長距離信号伝送テスト回路の動作実証について報告する。インターフェースは,RSFQ回路からAQFPゲートに信号伝達を行うRSFQ/AQFPインターフェースと,その逆のAQFP/RSFQインターフェースの2種類を用いる。通常AQFPゲート間の配線長は出力インダクタンスの増加に伴う出力電流の低下により1mm程度に制限されるが,RSFQとAQFP回路間インターフェースを用いてAQFPの出力信号をSFQ信号に変換することでPTL配線をAQFP間に導入することができる。テスト回路中に含まれるコンポーネント回路は,RSFQ/AQFPインターフェース,AQFP/RSFQインターフェース,PTLドライバ,PTLレシーバ,PTL配線である。今回動作実証を行ったテスト回路中のPTL配線長は約4.3mmである。100kHzの低速測定結果では正常動作が確認できた。(著者抄録)