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J-GLOBAL ID：201702280293851521   整理番号：17A1112653

埋立地の植栽林における野外播種試験法によるクゲヌマラン(Cephalanthera longifolia(L.)Frisch)の種子発芽および初期成長の観察

著者 (7件)： 伊藤彩乃 (緑生研究所) ,  伊藤彩乃 (ミュージアムパーク茨城県自然博物館) ,  庄司顕則 (緑生研究所) ,  赤崎洋哉 (東芝) ,  松前満宏 (東芝) ,  山崎旬 (玉川大 農) ,  遊川知久 (科学博物館 筑波実験植物園)
資料名： 日本緑化工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology)
巻： 43  号： 1  ページ： 347-350  発行年： 2017年08月31日 
JST資料番号： Z0839A  ISSN： 0916-7439  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： クゲヌマランは海岸のマツ林などに自生するとされる絶滅危惧種であるが,近年,埋立地などを中心に個体数が増加している。しかし,その生態については不明な点が多く,保全対策の検討が困難である。そこで,埋立地のシラカシ・タブノキ植栽林のクゲヌマラン群生地で野外播種試験を行い,クゲヌマランの種子発芽と初期成長を観察した。その結果,播種後1年で20%近くの発芽率が確認され,複数の根が伸長し,長さ3cmまで成長した個体もみられた。同地で試験を行っているキンランと比較し,成長が早かった。埋立地の樹林環境が本種の発芽・成長に適していることから,都市部の植栽林がクゲヌマランの保全に貢献していると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： *埋立地 ,  植栽 ,  *播種 ,  *試験 ,  屋外試験 ,  絶滅危惧種 ,  *ラン科 ,  *植物 ,  発芽 ,  成長 ,  *観察 ,  対策 ,  *林地 ,  自生地 ,  キンラン ,  *種子発芽 ,  *初期成長 ,  生物 ,  *単子葉植物
準シソーラス用語： *保全対策

分類 (3件)： 海岸工学  (RC13000X) ,  森林保育  (FF03040H) ,  森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (20件)：

• 1) Bidartondo, M. I. and Read, D. J. (2008) Fungal specificity bottlenecks during orchid germination and development. Mol. Ecol., 17(16): 3707-3716.
• 2) Finet, E. A. (1900) Les Orchiclees du Japon, principalcment d' apres les collections de ]' herbier du MuSeum d' histoire naturelle de Paris. Bull. Soc. Bot. France 47: 262-286.
• 3) 伊藤彩乃・庄司顕則・松本竹吾・赤崎洋哉・海道智文・松澤宏・山崎旬・遊川知久 (2015) 埋立地の植栽林におけるキンラン(Cephalanthera longifolia (Thunb.) Blume.)の野外播種試験法による繁殖の試み.日本緑化工学会誌,41(1): 279-282.
• 4) 伊藤彩乃・庄司顕則・赤崎洋哉・松前満宏・山崎旬・遊川知久 (2016) 埋立地の植栽林におけるクゲヌマランとキンランの人工授粉・袋がけ作業の効果の検証.日本緑化工学会誌,42(1): 271-274.
• 5) 金子紀子 (2005) クゲヌマラン ?多産する.神奈川県植物誌調査会ニュース,60: 743- 745.

タイトルに関連する用語 (8件)： 埋立地 ,  植栽 ,  野外 ,  播種 ,  試験法 ,  種子発芽 ,  初期成長 ,  観察