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J-GLOBAL ID：201702280479057029   整理番号：17A0500638

水溶液腐食研究に関する課題と展望

著者 (3件)： 武藤泉 (東北大学大学院工学研究科) ,  菅原優 (東北大学大学院工学研究科) ,  原信義 (東北大学大学院工学研究科)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 56  号： 3  ページ： 175-179(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属材料は,社会・産業インフラを支える重要な構成要素となっており,その環境劣化の一つである水溶液腐食の研究は,安心安全な社会を形成するために不可欠である。そこで本稿では,水溶液腐食研究に関する課題と展望について述べた。まず,マクロ的な現象解析からミクロ・ナノレベルへの,腐食現象解析技術の進歩と研究課題として,原子オーダーでの構造解析と組成分析(STM,STEM,EDSなど),局部電気化学現象の解析(孔食発生過程のin situリアルタイム観察など),およびミクロ液性変化の可視化(すき間腐食発生過程におけるpHと塩化物イオン濃度の蛍光イメージングなど)を概説した。次に,耐食材料の進歩と研究課題として,高耐食めっき鋼板(Zn-Al-Mg系めっき鋼板),高耐食ステンレス鋼(NaCl水溶液でのアノード分極曲線),および超高耐食材料(アモルファス合金など)について解説した。最後に,今後の水溶液腐食の研究(共焦点三次元蛍光X線分析法)と耐食材料開発を展望した。

シソーラス用語： *金属材料 ,  *水溶液 ,  *腐食 ,  研究開発 ,  構造解析 ,  元素分析 ,  走査型トンネル顕微鏡 ,  透過型走査電子顕微鏡 ,  エネルギー分散X線分光分析 ,  電気化学的挙動 ,  孔食 ,  隙間腐食 ,  可視化 ,  蛍光測定 ,  耐食性金属 ,  表面処理鋼板 ,  蛍光X線分析 ,  *腐食試験 ,  電気化学的分極 ,  オーステナイト系ステンレス鋼 ,  介在物 ,  硫化マンガン ,  SUS304 ,  めっき鋼板 ,  蛍光イメージング ,  電流密度-電圧特性
準シソーラス用語： *機構解析 ,  蛍光X線分析法

著者キーワード (7件)： corrosion ,  pitting ,  crevice corrosion ,  passive film ,  micro-electrochemistry ,  chemical imaging ,  corrosion resistant steel

分類 (1件)： 腐食基礎理論,腐食試験  (WB03020Q)

引用文献 (40件)：

• (1) M. Stratmann and M. Rohwerder: Nature, 410(2001), 420-423.
• (2) 原 信義:材料と環境,63(2014), 132-137.
• (3) 武藤 泉,菅原 優,原 信義:Electrochemistry(電気化学および工業物理化学),79(2011), 954-958.
• (4) 千葉亜耶,武藤 泉,菅原 優,原 信義:表面科学,36(2015), 18-23.
• (5) V. Maurice and P. Marcus: Electrochemistry at the Nanoscale, ed. by P. Schmuki and S. Virtanen, Springer Science+Business Media, New York, NY, (2009), 377-406.

タイトルに関連する用語 (4件)： 水溶液 ,  腐食 ,  研究 ,  展望