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J-GLOBAL ID：201702281060120447   整理番号：17A0973420

Cu-Co-Si系合金の金属組織制御

Control of Metallographic Structure of Cu-Co-Si Alloy

著者 (3件)： 檀上翔一 (古河電気工業 自動車・エレクトロニクス研) ,  磯松岳己 (古河電気工業 自動車・エレクトロニクス研) ,  江口立彦 (古河電気工業 自動車・エレクトロニクス研)
資料名： 銅と銅合金  (Journal of Japan Institute of Copper)
巻： 56  ページ： 35-38  発行年： 2017年08月01日 
JST資料番号： S0603A  ISSN： 1347-7234  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 次世代電気自動車で使用されるコネクタには大電流が流れる傾向があり,大電流通電時のロス低減や抵抗発熱抑制のため,高導電性も要求される。その要求特性を満たす銅合金として,Cu-Co-Si系合金が注目されている。本研究では,Cu-1.1Co-0.27Si系合金に対して,Cr微量添加(0~0.15Cr)や溶体化処理前の冷間加工を制御することによって,溶体化処理後の結晶粒やCube方位に与える影響を調査した。0.10%以上のCr添加により,時効処理後の引張強さや導電率を低下せずに,固溶限温度における再結晶粒成長を抑制できた。これは,3元系析出物による粒界のピン止め効果に帰せられた。Cu-1.1Co-0.27Si-0.15Cr合金は高強度・高導電・高曲げ加工性材料として有望である。

シソーラス用語： *コネクタ ,  電気自動車 ,  *銅合金 ,  コバルト含有合金 ,  ケイ素含有合金 ,  クロム添加合金 ,  冷間圧延 ,  溶体化処理 ,  時効処理 ,  *金属組織 ,  集合組織 ,  結晶方位 ,  機械的性質 ,  引張強さ ,  *電気伝導率 ,  結晶粒度 ,  結晶粒微細化 ,  析出物 ,  曲げ加工 ,  成形性 ,  光学顕微鏡法 ,  電子顕微鏡観察 ,  エネルギー分散X線分光分析
準シソーラス用語： 電気コネクタ ,  ミクロ組織【金属組織】 ,  結晶配向 ,  ピン止め効果 ,  透過型電子顕微鏡法

分類 (3件)： 組織的硬化現象  (WB01020C) ,  機械的性質  (WB02030U) ,  電気的性質  (WB02010Y)

引用文献 (5件)：

• 松尾亮佑,廣瀨清慈,江口立彦:銅と銅合金,49(2010),153-156.
• 竹内久祐,戸田忠俊:日本金属学会誌,26-9(1962),570-575.
• 廣瀨清慈:古河電工時報,121(2008),23-27.
• H. Tanaka, A. Hibino and K. Tanaka : Mater. Trans., 51 (2010), 614-619.
• 井上博史,岩田純:銅と銅合金,50(2011),204-211.

タイトルに関連する用語 (4件)： Cu ,  CO ,  Si系合金 ,  金属組織