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J-GLOBAL ID：201702282143517003   整理番号：17A0331309

循環式乾燥機を利用した飼料用米の高温熱風による効率的乾燥に関する研究

Study on High Temperature Conventional Drying for Forage Rice Using Recirculation Type Dryer

著者 (3件)： 土師健 ,  野田崇啓 ,  日高靖之
資料名： 農業食料工学会誌  (Journal of the Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers)
巻： 79  号： 2  ページ： 186-196  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： G0975A  ISSN： 2188-224X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 飼料用米の効率的な乾燥手段となる高温・高速乾燥を循環式乾燥機で実現することを目的に,燃焼バーナの毎時灯油燃焼量を市販機よりも多いものに交換した試作機を作成の上,熱風温度別の籾乾燥試験を行った。平均熱風温度は60~100°Cまで10°Cごとに設定し,水分計による乾燥速度制御は行わず,熱風温度を一定とした。対照区として市販機の標準モード(40°C)を設定した。その結果,熱風温度を高くしたことで,乾燥速度は対照区の約2~4倍となり,乾減除水量1kg当たりのエネルギーは対照区よりも約10~25%少なくなった。また,熱風温度を高くしても栄養成分は減少せず,粗たんぱく質の消化性が高まる可能性があった。乾燥コストは,熱風温度が高いほど下がる傾向になり,乾減除水量1kg当たり1.6(熱風温度60°C時)~4.6円(熱風温度100°C時)低減した。平均熱風温度80°C以上で効率やコストの面で顕著な効果が確認されたが,籾が過乾燥になる傾向であるため,高温熱風時においても適正水分(14.5%w.b.)に仕上がる制御法や運転方法の検討の必要性を認めた。(著者抄録)

シソーラス用語： *穀類乾燥機 ,  エアドライヤ ,  *飼料用米 ,  *乾燥 ,  乾燥速度 ,  *成分 ,  食品成分 ,  含水量 ,  飼料製造 ,  温度依存性
準シソーラス用語： *熱風乾燥 ,  *飼料成分 ,  栄養成分

分類 (2件)： 収穫・調製用機械  (FB03030K) ,  飼料一般  (FD07010W)

引用文献 (26件)：

• 金谷健一郎,安本教傳,満田久輝,1976.米ぬかフィチン酸によるペプシン作用の阻害とその機構.栄養と食糧,Vol. 29,No. 6,341-346.
• 川村 修,1991.畜産経営における飼料問題-低コスト畜産のための自給飼料の生産と利用-,日本草地学会九州支部会報,21(1),1-6.
• 木村午朗,1967.フィチン酸について.有機合成化学第25巻,第2号,167-179.
• 村田 敏,田川彰男,石橋貞人,1988.穀物水分蒸発潜熱の計算式について-平衡含水率の測定と解析-,農業機械学会誌,50(3),85-92.
• 日本冷凍空調学会,2016.最近気になる用語153高位発熱量と低位発熱量.http://www.jsrae.or.jp/annai/yougo/153.html Accessed Apr. 25, 2016.

タイトルに関連する用語 (5件)： 循環 ,  乾燥機 ,  飼料用米 ,  熱風 ,  研究