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J-GLOBAL ID：201802213380111762   整理番号：18A0377261

GPSを用いた大規模地すべり斜面の長期自動変位観測

Long Term Automatic Displacement Monitoring of Large Scale Landslide Using GPS

著者 (5件)： 中里裕臣 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  井上敬資 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  紺野道昭 (農業・食品産業技術総合研究機構) ,  伊藤吾一 (農水省) ,  佐藤透 (農水省)
資料名： 応用地質  (Engineering Geology)
巻： 58  号： 6  ページ： 402-407  発行年： 2018年02月10日 
JST資料番号： G0269B  ISSN： 0286-7737  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： GPSを用いた大規模地すべり斜面の自動変位観測システムとその長期観測結果を紹介する。活動的な地すべりの対策工施工までの動態監視から,対策工施工後の効果判定までの長期にわたる長寿命な観測手法として,GPS観測システムが取り上げられたが,対象ブロックが北向き斜面であったことから,まず手動観測による適用性評価を行った。また,変位観測に対するGPS干渉測位の特性を実験により把握した。GPS観測システムは,不動地の基準点1箇所と地すべり地内の移動点5箇所で構成され,2003年10月より連続観測を開始した。各観測点では太陽電池を電源とし,オンライン観測には,当初は各観測点からの携帯電話回線を利用したが,後に野外用無線LAN回線により現地でデータを集約し,インターネット回線を通じて基線解析PCに送る方式とした。本システムにより2004年豪雨時の大きな変位や,その後の排水トンネルを主とする対策工の進展に伴う変位の沈静化を把握することができた。また,上下成分には基準点と移動点の標高差に応じた年周変動が認められ,気象データを用いた対流圏遅延補正の有効性が示された。(著者抄録)

シソーラス用語： *地滑り ,  *変位測定 ,  気象観測 ,  期間 ,  太陽電池 ,  オンライン処理 ,  無線LAN ,  インターネット ,  気象データ ,  周期変化 ,  遅れ ,  対流圏伝搬 ,  航法装置 ,  *斜面 ,  大規模 ,  GPS
準シソーラス用語： GPS【位置決め】 ,  オンライン計測 ,  対流圏遅延 ,  大規模地滑り ,  長期観測

分類 (1件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L)

引用文献 (10件)：

• 1) 社団法人斜面防災対策技術協会(2012):いつでもどこでもすぐに役立つ地すべり観測便覧(改訂版),502p.
• 2) 福岡 浩・佐々恭二・平原和朗・島 通保・日浦啓全(1990):人工衛星測量(GPS)による地すべり移動観測,第29回地すべり学会研究発表講演集,pp.170-173.
• 3) 阿部栄一(2007):高瀬地区における排水トンネルの地下水位低下効果について,応用地質学会研究発表会講演論文集,pp.101-102.
• 4) 中里裕臣・井上敬資・阿部栄一・高木圭介・増成友宏・武地美明(2008):GPSによる地すべり移動量観測における留意点,日本地すべり学会誌,Vol.44,No.6,pp.55-61.
• 5) 楠本岳志・木原大志・土佐信一・齋藤雅志(2005):高瀬地すべりにおけるWebを活用した防災システムの構築,第44回日本地すべり学会研究発表会講演集,pp.373-376.

タイトルに関連する用語 (6件)： GPS ,  大規模地すべり ,  斜面 ,  長期 ,  変位 ,  観測