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J-GLOBAL ID：201802214712041181   整理番号：18A2140967

外核の化学組成

Chemical Composition of the Outer Core

著者 (4件)： 市川浩樹 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) ,  市川浩樹 (東京工業大学地球生命研究所) ,  土屋卓久 (愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センター) ,  土屋卓久 (東京工業大学地球生命研究所)
資料名： 地学雑誌  (Journal of Geography)
巻： 127  号： 5  ページ： 631-646(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： G0643A  ISSN： 0022-135X  CODEN： CGZAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地球の中心核は,大量の軽元素を含むFe-Ni合金から成っていると考えられている。現在の地球の外核の組成は,核形成,内核成長,核-マントル化学相互作用などの様々な過程を反映している。酸素,ケイ素,炭素,窒素,硫黄と水素は,軽元素の候補として提案されているが(Stevenson,1981),まだ量と種類についてはほとんど知られていない。これは部分的には,液体状態の物理的性質の実験的測定が,外部コア圧力と温度では技術的限界によりまだ実用的ではないからである。しかし,第一原理密度汎関数計算法は,このような極端な条件下での液体特性を調べるために非常に強力である。液体鉄合金の熱力学的性質は,地球の核の熱化学モデリングのための基礎データを提供する可能性がある。内核・外核境界における密度ジャンプ,鉄合金の相関係,地球のバルク組成に関する地球化学的制約,外核におけるP波速度の不均一性,及び核形成過程における元素の分配について,また,全外核のP,T条件における第一原理分子動力学計算により,純Fe及びFe軽元素合金液体の密度及びP波速度について包括的に議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *地球 ,  *中心核 ,  鉄合金 ,  ニッケル含有合金 ,  マントル ,  酸素 ,  ケイ素 ,  炭素 ,  窒素 ,  硫黄 ,  水素 ,  熱力学的性質 ,  分子動力学 ,  地震波 ,  地震波速度 ,  *化学組成 ,  核-マントル境界 ,  不均一性 ,  P波【地震波】 ,  密度分布 ,  液体金属 ,  量子論 ,  第一原理 ,  密度汎関数法
準シソーラス用語： Fe-Ni合金 ,  *外核 ,  外核-内核境界 ,  軽元素 ,  第一原理分子動力学法

著者キーワード (10件)： 地球 地球 ,  軽元 ,  地震 ,  鉄合 ,  第一による第一の第一 ,  地球コアの組成 ,  軽元素 ,  地震観測 ,  液体鉄合金 ,  ab initio分子動力学シミュレーション

分類 (1件)： 岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

引用文献 (108件)：

• Albarede, F. (2009): Volatile accretion history of the terrestrial planets and dynamic implications. Nature, 461, 1227-1233.
• Alboussiere, T., Deguen, R. and Melzani, M. (2010): Melting-induced stratification above the Earth/'s inner core due to convective translation. Nature, 466, 744-747.
• Alexandrakis, C. and Eaton, D.W. (2010): Precise seismic-wave velocity atop Earth's core: No evidence for outer-core stratification. Physics of the Earth and Planetary Interiors, 180, 59-65.
• Alfè, D. (2009): Temperature of the inner-core boundary of the Earth: Melting of iron at high pressure from first-principles coexistence simulations. Physical Review B, 79, doi:10.1103/PhysRevB.79.060101.
• Alfè, D., Gillan, M.J. and Price, G.D. (2002a): Composition and temperature of the Earth's core constrained by combining ab initio calculations and seismic data. Earth and Planetary Science Letters, 195, 91-98, doi:10.1016/S0012-821X(01)00568-4.

タイトルに関連する用語 (2件)： 外核 ,  化学組成