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J-GLOBAL ID：201802215351037173   整理番号：18A1017048

応答変位法を用いた円筒地中構造物の縦断方向の耐震性評価に関する波動論的考察

RECONSIDERATION OF SEISMIC DEFORMATION METHOD FOR LONGITUDINAL BENDING DEFORMATION OF CYLINDRICAL UNDERGROUND STRUCTURE

著者 (3件)： 保田尚俊 (京都大学 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  塚田和彦 (京都大学 工学研究科社会基盤工学専攻) ,  朝倉俊弘 (NPO法人トンネル工学研究会)
資料名： 土木学会論文集 A1(構造・地震工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A1 (Structural Engineering & Earthquake Engineering) (Web))
巻： 74  号： 1  ページ： 44-57(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0201A  ISSN： 2185-4653  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 無限に広がる地盤内に存在する円筒形線状地中構造物に地震波が入射した際,その構造物に生じる軸直交方向の変形を応答変位法により評価することに関して,弾性波動論にもとづき再考した.その結果,次のことが明らかとなった.構造物を円筒シェル,周辺地盤を各方向に独立な軸方向と軸直交方向の2つの地盤ばねで表し,入力する地盤変位を適切に扱った応答変位法は,構造物に生じる変形を上手く表現でき,弾性波動論の厳密解とも良く一致する.一方,従来の構造物を梁とするモデルでは,構造と地盤の境界面における軸方向の力の釣り合いを無視しているので,軟質地盤内の円筒地中構造物に対してS波が浅い角度で入射するような,軸曲げ変形によって構造物に大きな軸ひずみが生じる場合では,構造物に生じる軸ひずみを過大評価することとなる.(著者抄録)

シソーラス用語： *地中構造物 ,  *地震波 ,  *応答解析 ,  円筒 ,  振動応答 ,  横方向 ,  曲げ変形 ,  地盤構造物相互作用 ,  ばね ,  力学モデル ,  定式化 ,  剛性 ,  歪 ,  厳密解 ,  円筒シェル ,  耐震性 ,  耐震解析 ,  *応答変位法 ,  軸歪 ,  地盤ばね ,  機械的性質

著者キーワード (5件)： seismic wave ,  underground structure ,  seismic deformation method ,  bending deformation ,  elastodynamics

分類 (3件)： 構造動力学  (HD02000E) ,  その他の特殊構造物  (RA05020W) ,  土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A)

引用文献 (8件)：

• 川島一彦: 地下構造物の耐震設計, 鹿島出版会, 1994.
• 土木学会: シールドトンネルの耐震検討, 2007.
• 日本水道協会: 水道施設耐震工法指針・解説, 1986.
• 保田尚俊, 塚田和彦, 朝倉俊弘 : 円筒地中構造物に生じる軸方向の変形の応答変位法を用いた評価に関する理論的考察, 土木学会論文集 A1, Vol. 70, No. 2, pp. 306-318, 2014.
• Mow, C. and Pao, Y.: The Diffraction of Elastic Waves and Dynamic Stress Concentrations, Rand Corporation, 1971.

タイトルに関連する用語 (4件)： 応答変位法 ,  地中構造物 ,  耐震性評価 ,  波動