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J-GLOBAL ID:201802221491045295   整理番号:18A0362348

金星軌道におけるあかつき/IR2の成果 初年度

Performance of Akatsuki/IR2 in Venus orbit: the first year
著者 (29件):
資料名:
巻: 69  号: Nov  ページ: 69:154 (WEB ONLY)  発行年: 2017年11月 
JST資料番号: U0519A  ISSN: 1880-5981  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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金星探査機あかつき/IR2が金星を周回する楕円軌道に投入されてからの1年(2015年12月から2016年11月まで)における成果の評価および観測データの蓄積について報告した。IR2の一段式スターリングサイクル低温クーラーは,電圧を調整して運用されており,さまざまな温度環境において最適な冷却状況を達成した。この期間に3091枚の金星画像が得られたが,それらは昼間に波長2.02μmで撮影された1420枚と,夜間に波長1.735,2.726,2.32μmで撮影された1671枚の画像からなる。これらの画像にはキャリブレーションに使われる星の画像やノイズレベルの評価に使われるダークイメージも含まれる。打ち上げ前には入手できなかった低周波数フラットイメージについては,金星に接近したときに撮影した金星画像から構築され,IR2のフラットフィールド応答の補正に使えるようにした。PtSi検出器における赤外線の多重反射によって,点拡がり関数(PSF)にテイルが現われ,明るい昼間側の表面からの光が夜側に混入することが確認された。この混入を除外するために,経験的PSFを導入する必要が生じ,さらにデコンボリューションによって昼側の画像の改善を行った。こうした画像処理について議論した。Hバンド(1.65μm)における星野画像に関する天文学的研究を行って,IR2画像の幾何学的ゆがみは無視できることを確かめた。(翻訳著者抄録)
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