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J-GLOBAL ID：201802225621318534   整理番号：18A0123914

道東・屈斜路湖で実施した高精度音響地層調査から判明した湖底地形・堆積構造

The high-resolution acoustic profiling for the sedimentation structure of Lake Kussharo, east Hokkaido.

著者 (4件)： 内田康人 (北海道総合研究機構 地質研) ,  岡崎紀俊 (北海道総合研究機構 地質研) ,  山崎新太郎 (北見工大 工) ,  高橋浩晃 (北大 大学院理学研究院 地震火山研究観測セ)
資料名： 北海道地質研究所報告  (Report of the Geological Survey of Hokkaido)
号： 89  ページ： 1-11  発行年： 2017年12月01日 
JST資料番号： F0334A  ISSN： 2185-2030  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2014年~2016年の3ケ年にわたり,内陸型地震活動と湖底地形・堆積構造との関連を明らかにするために,屈斜路湖において高分解能音響調査を実施した。湖底堆積物中には1938年屈斜路地震による陸域断層の延長部に相当する湖底地震断層や堆積物内部の顕著な乱れや変位等は確認出来なかった。和琴半島の東部(和琴東部区域)では,湖底斜面や湖盆にかけて,滑落・移動により形成されたと見られる流れ山状の堆積物が明瞭に区分され,サイドスキャンソナーによる音響画像から湖底地滑りの典型的な特徴を見出した。地滑り堆積物は露出または薄層で覆われ,1938年屈斜路地震により生じたと考えることが妥当である。中島の西部のサイドスキャンソナーデータは,過去の地滑りイベントによると見られる乱された堆積層が存在し,この区域でしばしば地滑りが生じたことを示唆している。

シソーラス用語： *北海道 ,  音波探査 ,  サイドスキャンソナー ,  湖底 ,  プレート内地震 ,  *湖沼堆積物 ,  *堆積構造 ,  地震 ,  湖沼 ,  内陸地震
準シソーラス用語： 屈斜路湖 ,  1938年屈斜路地震 ,  内陸型地震

分類 (2件)： 地震探査  (DE10030B) ,  堆積環境,層相  (DE05030F)

引用文献 (15件)：

• 橋本進 (1989): 温泉廃水による環境破壊I 川湯温泉に起源するアルミニュウムイオンの魚毒性について, 北海道さけ・ますふ化場研究報告, 43, 29-38.
• 本多亮・山谷祐介・市原寛・長谷英影・茂木透・山下晴之・大山倫敦・上嶋誠・中川光弘 (2011): 屈斜路カルデラ周辺におけるMT法による比抵抗探査, 北海道大学地球物理学研究報告, 74, 45-55.
• Ichihara H., T. Mogi, H. Hase, T. Watanabe and Y. Yamaya, (2009) : Resistivity and density modelling in the 1938 Kutcharo earthquake source area along a large caldera boundary, Eearth, Planets and Space, 61, 345-356.
• 勝井義雄・佐藤博之 (1963): 5万分の1 地質図幅「藻琴山」および同説明書, 北海道開発庁, 42p.
• 勝井義雄・横山泉・岡田弘・西田泰典・松本佳久・川上則明 (1986): アトサヌプリ・摩周(カムイヌプリ)-火山地質・噴火史・活動の現況および防災対策-, 北海道防災会議, 104pp.

タイトルに関連する用語 (6件)： 音響 ,  地層 ,  調査 ,  湖底 ,  地形 ,  堆積構造