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J-GLOBAL ID:201802227990847479   整理番号:18A0701846

煎茶,かぶせ茶,抹茶および粉末茶向け緑茶用新品種‘せいめい’

New Green Tea Cultivar ‘Seimei’ for Sencha, Kabuse-cha, Matcha and Powdered tea
著者 (20件):
資料名:
号:ページ: 61-79,81  発行年: 2018年03月23日 
JST資料番号: Z0033E  ISSN: 2432-6631  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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‘せいめい’は農研機構枕崎茶業研究拠点において,1992年に‘ふうしゅん’を種子親,‘さえみどり’を花粉親として交配したF1実生群から選抜,育成された品種であり,2017年1月30日に品種登録出願公表された。‘せいめい’は系適試験で‘やぶきた’より収量・製茶品質に優れ,農食事業26099Cで被覆適性ならびに抹茶および粉末茶適性が確認された。‘せいめい’の特性概要は下記の通りである。1.育成地における一番茶萌芽期は,‘やぶきた’より7日早く,摘採日は5日早いやや早生品種である。2.樹勢はやや強,樹姿は直立~やや直立で,分枝は中~やや密,新芽の1m2当たりの芽数は‘やぶきた’より多い。3.育成地における収量は全茶期で‘さえみどり’と‘やぶきた’より多く,系適試験および県単試験における収量も同様の傾向である。4.炭疽病,輪斑病,赤焼病,もち病の発生は‘やぶきた’より少なく,病害抵抗性は中以上であるが,クワシロカイガラムシには感受性である。また,耐寒性は‘さえみどり’より強く,‘やぶきた’並である。5.育成地における製茶品質は全茶期を通じて,‘さえみどり’と‘やぶきた’より優れる。系適・県単試験における製茶品質と収量は,茶期にかかわらず,比較品種より優れる試験地が多い。6.荒茶の化学成分含量は,‘やぶきた’より全窒素,遊離アミノ酸が多く,タンニンは‘さえみどり’並に少ない。7.‘せいめい’は被覆時の収量・品質が‘やぶきた’より優れ,また,粉末茶や抹茶に加工した場合,‘やぶきた’より色合い,滋味に優れる。8.栽培適地は関東以南であり,‘やぶきた’が栽培可能な主要茶産地で栽培できる。ただし,他の品種と同様に,幼木期は冬期の防風・防寒対策が必要である。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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し好料作物  ,  アルカロイドし好飲料 
引用文献 (18件):
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