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J-GLOBAL ID:201802238400608321   整理番号:18A1758488

大型震動台による10階建て鉄筋コンクリート造建物の三次元振動実験(2015) -基礎すべり建物の実験方法と応答-

THREE-DIMENSIONAL SHAKING TABLE TEST OF A TEN STORY RC FRAME (2015) Test methods and the responses in case of sliding bases
著者 (11件):
資料名:
巻: 83  号: 750  ページ: 1139-1149(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0393B  ISSN: 1340-4202  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2015年11月と2月に,NIEDは,極端な大地震の後でも建物の継続使用を確実にする建築基礎システムを検証するために,E-ディフェンス,三次元振動台,の上で10階建て鉄筋コンクリート建築骨組の試験を実施した。コンクリート面上に鋳鉄板を用いた単純な基礎すべり機構を備えた建物試験体から試験データを得るため,1995年の神戸地震動の下で振動台試験を行った。試験体の寸法は,基準階で縦方向に15.7メートル,横方向に9.7メートルであり,標準階では縦方向に13.5メートル,横向方向に9.5メートルであった。縦方向はそれぞれが4.0メートルの3つのスパンを有し,他方,横方向には,長さが3.1,1.8,および3.1メートルの3つスパンを有した。階高は,1階で2.80メートル,2~4階で2.60メートル,5~7階で2.55メートル,8~10階で2.50メートルであった。試験体の高さは振動台床面から27.45メートルであり,アスペクト比は約3.4であった。縦方向は梁と柱で構成された単純なラーメン構造であり,他方,横方向は1~7階の中間スパンに多層剪断壁を有する壁フレーム構造の骨組構造であった。床スラブは120ミリメートル厚さであった。鋳鉄で作られたプレートと共に特別な基礎詳細が用いられ,16の柱位置で試験体の基礎梁の下部に置かれ,大地震の間,上階床の応答を抑制するように低減した。したがって,基礎梁の周りで450ミリメートル以上のクリアランスを提供し,衝撃荷重を防ぐためのクッションとして硬い防振ゴムを取り付けた。試験において,基礎の浮上りが発生する間に基礎のすべりが観察されたが,これは基礎のすべりを促進し,摩擦抵抗の偏心分布による回転運動を引き起こした可能性がある。JMA-神戸励振の100%振幅下で試験体に発生した最大層間変形角は0.0060radであり,その後の亀裂幅はほとんど全ての部材で0.05ミリメートル未満であった。最大すべり転位は,元の記録に対する入力震度の25%,50%および100%振幅の下で,試験体の中心でそれぞれ84ミリメートル,189ミリメートルおよび149ミリメートルであった。摩擦係数は0.10~0.23と推定された。測定した基礎浮上り変位は,10%,25%,50%,および100%震度の下で,試験体の隅角部でそれぞれ5ミリメートル,14ミリメートル,29ミリメートルおよび40ミリメートルであった。基礎の回転転位の原因を検証するために実行した応答解析によると,基礎回転角はそれぞれの支承の軸力変動によって高められた。等価線形スペクトル法に基づけば,基礎すべり試験のスペクトル変位は,固定基礎試験と比較して,フレーム方向で0.22倍,壁方向で0.24倍まで減少した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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建築物の耐震,免震,制震,防振  ,  コンクリート構造 
引用文献 (18件):
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