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J-GLOBAL ID：201802240837762861   整理番号：18A1980226

山口県防府市石原地区における土石流の発生頻度とその堆積物特性

Occurrence Frequency and Sedimentation Properties of Debris Flows in Ishihara District, Hofu City, Yamaguchi Prefecture

著者 (7件)： 阪口和之 (アジア航測(株)コンサルタント事業部) ,  鈴木素之 (山口大学大学院創成科学研究科) ,  楮原京子 (山口大学教育学部) ,  松木宏彰 (復建調査設計(株)地盤環境部) ,  金折裕司 (元山口大学大学院理工学研究科) ,  櫻井正明 ((株)山地防災研究所) ,  片岡知 (山口大学大学院創成科学研究科博士前期課程)
資料名： 地盤工学ジャーナル(Web)
巻： 13  号： 3  ページ： 237-247(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0044A  ISSN： 1880-6341  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2009(平成21)年7月21日の記録的な豪雨により,山口県防府市を中心とする地域の480箇所以上の渓流で土石流が発生した。本研究では,顕著な土石流災害発生地区の一つである石原地区の土石流が発生した扇状地端で,防府市域中央部を南流する佐波川の氾濫域に位置する箇所でジオスライサーを用いて連続試料を採取し,同地区の地盤構成が河川性・湖沼性堆積物が主であり,それに土石流堆積物薄層が挟在する結果を得た。また,新旧土石流堆積物の形成年代をそれに含まれる炭化物に対する放射性炭素年代測定値から推定し,石原地区では氾濫堆積域に到達した土石流が2009年の土石流を含め,1230年以降に少なくとも4回以上生じていたことを突き止めた。(著者抄録)

シソーラス用語： *土石流 ,  *陸水成堆積物 ,  *地質年代 ,  山口県 ,  山地河川 ,  氾濫原 ,  地形図 ,  地盤調査 ,  試料採取器 ,  地質柱状図 ,  土壌成分 ,  重量損失 ,  放射性炭素法年代測定 ,  洪水 ,  歴史
準シソーラス用語： 強熱減量 ,  災害史 ,  *堆積年代 ,  防府市

著者キーワード (10件)： 土石流 ,  放射性炭素年代測定 ,  土石流発生サイクル ,  ジオスライサー ,  古文書 ,  debris flow ,  radiocarbon dating ,  debris flow occurrence cycle ,  geo-slicer ,  disaster archives

分類 (2件)： 堆積岩岩石学  (DE05040Q) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (34件)：

• 1) 地盤工学会2009年7月21日豪雨による山口県土砂災害緊急調査団(鈴木素之, 他共著者25名), 地盤工学会誌, Vol.57 No.12, pp.39〜42, 2009.
• 2) 古川浩平・海堀正博・久保田哲也・地頭園隆・権田豊・杉原成満・林真一郎・池田暁彦・荒木義則・柏原佳明:2009年7月21日山口県防府市での土砂災害緊急調査報告, 砂防学会誌, Vol.62, No.3, pp.62-73, 2009.
• 3) 福岡浩・山本晴彦・宮田雄一郎・汪発武・王功輝:平成21年7月中国・九州北部豪雨による山口県防府市土砂災害, 自然災害科学, Vol.28, No.2, pp.185-201, 2009.
• 4) 杉原成満・海堀正博・久保田哲也・柏原佳明・古川浩平:放射性炭素年代測定法を用いた山口県防府市の土砂移動頻度に関する一考察, 砂防学会誌, Vol.63, No.3, pp.27-33 2010.
• 5) 大川侑里・金折裕司・今岡照喜:白亜紀防府花こう岩体で発生した土石流の分布と性状, 応用地質, Vol.52, No.6 pp.278-255, 2012.

タイトルに関連する用語 (6件)： 山口 ,  防府 ,  地区 ,  土石流 ,  発生頻度 ,  堆積物