抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グルコースがβ1→3結合した多糖類をβ-グルカンと呼ぶ。大麦由来β-グルカンは,血中コレステロール正常化,血糖値上昇抑制,満腹感維持の3点について5段階評価で「B」評価されており,効果が期待されている。β-グルカンの分子量は本来200万程度であるが,20万以下で効果は半減するといわれ食品加工時の低分子化には注意すべきである。筆者らは安価で特別な技能を要しない簡便なβ-グルカンの分子量測定技術の開発を試みた結果,β-グルカンに対する硫安の塩析効果が分子の大きさに依存することを利用した硫安分画法を開発した。その手順としてβ-グルカン溶液の調製,硫安分画とβ-グルカン沈殿の調製,コンゴーレッド法によるβ-グルカン量測定のためのβ-グルカン検量線の作製及び実際の食品の分析について述べたほか,応用例としてβ-グルカン消化酵素添加「はだか麦パン」のβ-グルカンの分子量解析,愛媛県松前町の「芽吹きと実りのはだか麦プロジェクト」でのはだか麦スイーツの分析について紹介した。