抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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これまで豪雨による土砂災害の研究は,災害初期の発生時刻の予測に重点が置かれてきた。しかし,降雨がその後も続く場合,豪雨災害の全体像(程度)は,最終的な「豪雨量」によって斜面崩壊などの被害の程度が決定される。全体像としての「豪雨量」を明らかにするために,必要な豪雨ファクターとして,トリガー雨量と先行雨量を設定した。トリガー雨量は被災当日と前日の2日間雨量R
0-1であり,先行雨量は前々日から2週間(14日間)雨量R
2-15である。しかし,このファクターは豪雨の地域性を含んでおり,その影響を除去するために,地域雨量R
1/2を導入した。このR
1/2によって2つの雨量を基準化した。これが基準化豪雨指標である。基準化豪雨指標は先行水分度(R
2-15/R
1/2)とトリガー度(R
0-1/R
1/2)によって表される。この2つの指標より豪雨のスケールとして豪雨度が設定される。設定された豪雨度より,土砂災害用にH0~H6までの豪雨階を設定した。豪雨階H6には,長崎豪雨と紀伊半島豪雨,2017年九州北部豪雨が該当した。(著者抄録)