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J-GLOBAL ID：201802252261092869   整理番号：18A1339622

アルミニウムゲルを用いた下水汚泥焼却灰中未利用リン資源からのリン酸カルシウム合成

PREPARATION OF CALCIUM PHOSPHATES FROM UNUSED PHOSPHATE RESOURCES IN SEWAGE SLUDGE INCINERATED ASH BY USING ALUMINATE GEL

著者 (3件)： 高松さおり (富山高等専門学校 物質化学工学科) ,  袋布昌幹 (富山高等専門学校 物質化学工学科) ,  丁子哲治 (鹿児島工業高等専門学校)
資料名： 土木学会論文集 G(環境)(Web)  (環境工学研究論文集(Web))
巻： 73  号： 7  ページ： III_385-III_395(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： U0108A  ISSN： 2185-6648  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水汚泥焼却灰等を酸抽出したリン酸抽出液からリン資源を回収する際,不純物として分離・除去されてきたアルミニウムや鉄を活用し,抽出液中のアルミニウムイオンからアルミニウムゲルを生成させリン酸カルシウム合成の反応場として利用する技術の開発を目的に,リン酸イオンのゲルへの濃縮効果,リン酸カルシウムへの転換率,鉄が共存した場合の影響について検討した.模擬溶液および実試料から得たリン酸抽出液を用いて検討を行った結果,アルミニウムゲルを利用することにより,ほぼ全量のリン酸イオンがゲル中に濃縮でき,通常の石灰添加によるリン回収と比較してリン回収率は18%向上した.さらに,下水汚泥焼却灰および炭化汚泥を酸抽出したリン酸抽出液を用いたところ,約90%のリン酸イオンがフッ素吸着材として利用できるリン酸カルシウムとして回収できることが見いだされた.(著者抄録)

シソーラス用語： 下水処理施設 ,  下水処理 ,  下水汚泥 ,  *汚泥焼却 ,  *有用物質回収 ,  リン ,  都市鉱山 ,  ボトムアッシュ ,  *リン酸カルシウム ,  反応場 ,  ゲル ,  金属イオン ,  アルミニウム化合物
準シソーラス用語： アルミニウムイオン ,  イオンゲル ,  リン回収 ,  *下水汚泥焼却灰

著者キーワード (4件)： sewage sludge incinerated ash ,  phosphorus recover ,  calcium phosphate ,  aluminate gel

分類 (2件)： その他の廃水処理・処分  (SC03070S) ,  資源回収利用  (SC05060V)

引用文献 (16件)：

• 1) 松永剛一,佐藤英俊:リンの工業利用,生物工学,90(8), 477-480, 2012.
• 2) 久保裕也,松八重一代,長坂徹也:亜鉛およびリンの現状と資源戦略,表面技術,Vol. 66(3), 86-90, 2015.
• 3) USGS HP : Phosphate Rock Statistics and, Information, http//minerals.usgs.gov/minerals/pubs/commodityIphosphate_ rock/
• 4) 松八重一代,久保裕也,大竹久夫,長坂徹也:廃棄物からの人工リン資源回収,社会技術研究論文集,Vol. 5, 106-113, 2008.
• 5) Matsubae, K., Kajiyama, J., Hiraki, T., and Nagasaka, T. : Virtual phosphorus are requirement of Japanise economy., Chemosphere, 84(6), 767-772, 2011.

タイトルに関連する用語 (5件)： アルミニウム ,  ゲル ,  下水汚泥焼却灰 ,  リン資源 ,  リン酸カルシウム