抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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対話ロボットを用いた実用的なサービスを運用するためには,実環境での音声認識の困難さによる対話破綻と対話参加欲求の低い人の存在を想定した上で,人の対話感を高めるようにシステムを構成する必要がある。そこで本論文では,複数体のロボットが予定調和的な応答をすることで対話の破綻を回避しつつ対話感の向上を図るプロアクティブ応答対話と,ロボット同士の対話を提示することで対話参加欲求の低い人に発話を強制することなく対話の場を維持できるパッシブソーシャル対話を統合した複数体型対話ロボットシステムを提案する。我々はユーザ層や対話目的の異なる三つの実環境において本システムを実装し,本システムの対話感と対話維持能力,及びその適用範囲を評価するためのフィールド実験を実施した。その結果,提案手法により,高度な音声認識によらずとも情報が提示できること,人が不在のときも人の対話参加欲求が高まるまで対話の場を維持し続けられることで,実環境において高度な対話感を伴う人とロボットの対話を実現できることが示唆された。(著者抄録)