文献

J-GLOBAL ID：201802253670645906   整理番号：18A0226321

還元バリアによる重金属汚染地下水の拡散防止技術

Permeable Barrier Against Arsenic-Contaminated Water Using Microbially Reduced Ground

著者 (3件)： 佐藤毅 (鹿島建設) ,  伊藤圭二郎 (鹿島建設) ,  河合達司 (鹿島建設)
資料名： 鹿島技術研究所年報(CD-ROM)  (Annual Report. Kajima Technical Research Institute, Kajima Corporation (CD-ROM))
巻： 65  ページ： 47-52  発行年： 2017年12月01日 
JST資料番号： F0127B  ISSN： 2434-9569  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 透過性浄化壁は汚染地下水が透過するときに汚染物質を吸着することで汚染物質の拡散を防止する技術であり,従来は固体吸着材を地盤に混合する方法が使われてきたが,大型重機を用いて施工するため適用できる場所は限定的である。そこで筆者らは,VOCの浄化で実績のある嫌気バイオ法を利用して地盤を還元状態にした還元バリアを作製し,地下水中のヒ素を還元バリアに吸着させることで,透過する地下水を浄化する技術を開発した。ヒ素と六価クロムの水溶液を用いた室内試験結果から,濃度を持続的に低下させる効果が確認され,その持続期間は,地下水流速等にもよるがおよそ10年のオーダーとなり,実適用可能な持続性がある結果となった。(著者抄録)

シソーラス用語： *地下水 ,  *重金属汚染 ,  *還元 ,  拡散障壁 ,  透水性 ,  *人工バリア ,  *吸着剤 ,  嫌気性 ,  ヒ素 ,  六価クロム ,  *屋内試験 ,  濃度測定 ,  バイオレメディエーション ,  継続時間
準シソーラス用語： 透過性浄化壁

分類 (1件)： 重金属調査測定  (SB02070I)

引用文献 (6件)：

• 環境省 ;平成26年度地下水質測定結果,2015.
• 島田 ;自然由来重金属等による地下水・土壌汚染問題の本質:ヒ素,応用地質技術年報,No.29,2009.
• Young-Soo Han a, et al. ;Dependence of particle concentration effect on pH and redox for arsenic removal by FeS-coated sand under anoxic conditions,Chemosphere,Vol.134,2015, pp.499-503.
• Daniel Teclua, et al. ;Bioremoval of arsenic species from contaminated waters by sulphate-reducing bacteria, waterresearch,Vol. 42,2008,pp.4885-4893.
• Hassan, et al. ;Distribution of chromium species between soil and porewater,Chemical Speciation and Bioavailability, 1996,pp.85-103.

タイトルに関連する用語 (5件)： 還元 ,  バリア ,  重金属汚染 ,  地下水 ,  拡散防止