抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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昨今,e-Learningシステムやデジタル教科書などから収集することができるログを用いて多種多様な分析を行い,学習や教育を改善に取り組む「ラーニングアナリティクス」が世界中で注目されている。しかしながら,現状のデジタル教科書のシステムでは,学習者が教科書を開いただけなのか,それとも適切に閲覧しているのかを見分けることができなかった。こうした問題を解決するために,アイトラッキング技術を利用することで問題を解決することができるが,新たにコスト面での問題を抱えることになる。そこで,本論では,アイトラッキング技術無しに学習者がデジタル教科書のどの個所を読んでいるかを収集することができるスクラッチ機能の開発を行った。さらに,本提案するスクラッチ機能で収集したログと従来のデジタル教科書で収集したログから,非負値行列因子分解(Non-Negative Matrix Factorization)を用いて学生の閲覧パターンの比較を行った。その結果,教科書を単に開いただけの場合と適切に閲覧している場合の二つの閲覧パターンを発見し,それぞれのパターンが学生のレポートや演習課題などの学習成果に影響していることを明らかにした。(著者抄録)