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J-GLOBAL ID:201802270080453971   整理番号:18A0318934

物理探査による利根川・鬼怒川旧河道の液状化発生域の浅部地下構造の推定

Estimating of Subsurface Structures around Liquefied Former River Channels of the Tone/Kinu River with Geophysical Prospecting
著者 (4件):
資料名:
巻: 126  号:ページ: 749-765(J-STAGE)  発行年: 2017年 
JST資料番号: G0643A  ISSN: 0022-135X  CODEN: CGZAA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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2011年東北地方太平洋沖地震では,関東平野の広域で液状化が発生し(国土交通省関東地方整備局・地盤工学会,2011),その多くは旧河道や旧水部の埋立地等に集中していた(小荒井ほか,2011;若松,2012など)。それらをミクロスケールで観察すると,液状化による構造物被害や噴砂の分布は旧河道内でも地域的な偏りがみられた。とくに茨城県下妻市の鬼怒川旧河道では,構造物被害の旧河道攻撃斜面側への偏在が顕著であった(小荒井・中埜,2013)。液状化被害の偏在要因のひとつとして,旧河道埋積層の厚さおよびその層構造を含む旧河床地形が影響していると考えられる。そこで,旧河道における旧河床地形や地下水位分布などの地下浅部構造と水理構造を明らかにするため,二次元比抵抗画像と地中レーダ(GPR)探査を,利根川下流域(神崎地区)と鬼怒川下流域(鬼怒地区)において旧河道を横断する形で実施した。神崎地区においては,二次元比抵抗画像を用いて古代の古河道地形を識別し,その結果とボーリング調査の結果との関連性を検討した。しかし,二次元比抵抗画像を用いた地下浅部構造と液状化分布(噴砂)の間には関係が見られなかった。地下水位はGPR探査で検出されたが,旧河床地形は確認されず,GPR探査結果と噴砂発生域との間には関係が見られなかった。鬼怒地区では,旧河床はGPR探査により確認された。旧河道の屈曲地点では,旧河床が攻撃斜面側において滑走斜面側よりも深部に存在することを確認した。これは,液状化被害の増大と旧河床深さとの間に関連性があることを示唆している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  ,  電気探査・検層 
引用文献 (24件):
  • Aoyama, M., Koyama, T. and Une, H. (2014): Geomorphological condition and land history of liquefaction damaged sites in the lower part of the Tone River Lowland induced by the 2011 off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake. Geographical Review of Japan Series A, 87, 128-142.
  • Editing Committee of Application and Case of Geophysical Exploration Technology to Geotechnical Engineering Society ed. (2001): Application and Case of Geophysical Exploration Technology to Geotechnical Engineering (Jiban Kogaku Eno Butsuri Tansa Gijutsu No Tekiyo To Jirei). Geotechnical Engineering and Practical Series 14. Japanese Geotechnical Society.*
  • Jinguuji, M. and Nakashima, Y. (2014): The liquefaction positional investigations and those estimations along lower reaches of Tone River. GSJ Interim Report “Reports of Research and Investigation on Multiple Geological Hazards Caused by Huge Earthquakes”, 66, 319-342.
  • Kazaoka, M., Mizuno, K., Yoshida, T., Miyachi, Y., Morisaki, M., Tanabe, S., Kagawa, A., Komatsubara, J., Furuno, K. and Komatsubara, T. (2013): Horizons of liquefaction-fluidization strata in the Holocene formation on the Tonegawa Lowland, central Japan: By the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake and paleo-earthquakes. Proceedings of the 23rd Symposium on Geo-Environments and Geo-Technics, 23-28.
  • Koarai, M. (2012): Liquefaction damage caused by the Great East Japan Earthquake and topography history-On the Kinu River and Kokai River basin-. Geography (Chiri), 57, 90-108.*
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