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J-GLOBAL ID：201802274034435216   整理番号：18A1570322

早咲きサクラ品種へのシアナミド剤散布によって可能になる年末年始のお花見

著者 (2件)： 松田健太郎 (静岡県農技研 伊豆農業研究セ) ,  松田健太郎 (静岡県病害虫防除所)
資料名： 植調  (JAPR Journal)
巻： 52  号： 5  ページ： 490-495  発行年： 2018年08月27日 
JST資料番号： L2274A  ISSN： 0289-8233  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・伊豆半島は,温泉や自然景観を求めて毎年多数の観光客が訪れている。しかし,近年では長引く景気の低迷を受けて観光交流客数は減少傾向である。
・伊豆半島の桜としてはカワズザクラが有名であるが,他にも伊豆市土肥地域の土肥桜は,花色の異なる2系統が存在する。
・本稿では,この土肥桜(伊豆土肥と土肥白花)の開花促進を目的としたシアナミド剤の効果的な散布時期を検討するとともに,シアナミド剤散布が開花,展葉および花の形質に及ぼす影響を検討した。
・材料および方法(供試樹木には伊豆市八木沢の丸山スポーツセンター公園内に露地植栽されている伊豆土肥と土肥白花を用いた,枝別散布におけるシアナミド剤処理時期の影響,シアナミド剤散布が花の形質に与える影響)。
・結果および考察(八木沢における2月の日平均気温の推移,シアナミド剤散布時期および濃度が展葉率に及ぼす影響,花径および花色に及ぼす影響,枯死率に及ぼす影響)。
・以上の結果によりシアナミド剤散布により両種の開花時期が35日早まることを見出した。

シソーラス用語： *サクラ ,  *開花 ,  *植物成長促進剤 ,  系統差 ,  農薬散布 ,  花 ,  温泉 ,  自然景観 ,  伊豆半島 ,  花径 ,  花色 ,  開花促進 ,  *開花促進剤 ,  観光客 ,  枯死率 ,  日平均気温 ,  開花期 ,  開葉
準シソーラス用語： *伊豆土肥 ,  開花時期 ,  展葉 ,  *土肥白花

分類 (2件)： 花き・花木  (FC03044O) ,  植物成長調整剤  (FB06060M)

引用文献 (12件)：

• 黒木克翁ら 2013, シアナミド処理がニホンナシ主要品種の自発休眠打破および開花期に及ぼす影響. 園学研 12, 179-185.
• 松田健太郎・石井ちか子 2016. 南伊豆地域における‘カワヅザクラ'立木へのシアナミド剤散布が開花および展葉に及ぼす影響. 園学研 15, 305-313.
• 松田健太郎ら 2018. シアナミド剤散布が‘伊豆土肥'および土肥桜白花系統の開花, 展葉および花の形質に及ぼす影響. 園学研 17, 61-72.
• 村田治重ら 2012. 南伊豆地域における早咲きザクラの探索, 増殖, 生態解明および観光資源としての利用への貢献. 園学研 11, 433-438.
• 野崎香樹ら 2005. ピンク色花系スプレーギクの花色および開花に及ぼす栽培時期の影響. 園学研 4, 197-201.

タイトルに関連する用語 (6件)： 早咲き ,  サクラ ,  品種 ,  シアナミド ,  散布 ,  年末年始