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J-GLOBAL ID:201802275737200629   整理番号:18A1981998

音響振動法による樹上での,スプリットピットの発生したモモ果実の非破壊検出

Nondestructive Detection of Split-pit Peach Fruit on Trees with an Acoustic Vibration Method
著者 (7件):
資料名:
巻: 87  号:ページ: 499-507(J-STAGE)  発行年: 2018年 
JST資料番号: F0626A  ISSN: 2189-0102  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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モモ(Prunus persica(L.)Batsch)果実のスプリットピットは,果実品質と貯蔵安定性に悪影響を及ぼす内部障害である。外観から正常な果実とスプリットピットが発生した果実を区別することは困難であるので,非破壊検出法は,スプリットピットの発生時期を正確に把握し,樹から望ましくない果実を除去するために有望である。著者らは,最近の研究において,収穫したモモ果実のスプリットピットの非破壊検出に音響振動法を用いた。ここでは,この方法で樹に着いたままのモモ果実のスプリットピットを検出できることを示した。成長果実の経時変化モニタリングにより,収穫した果実でのスプリットピットの指標である第2共振周波数(f2)に対する第3共振周波数(f3)の比率(f3/f2)が,樹に着いたままの,スプリットピットの発生した果実で,6月上旬~7月上旬にかけて,突然増加することが明らかになった。これに対して,正常な果実のf3/f2値は,7月下旬に収穫するまで低いままであった。スプリットピットが発生した果実のf3/f2値の増加は,6月上旬(果実成長段階II)及び/または6月下旬~7月上旬(果実成長段階III)で観察され,少なくとも本研究の実験条件下では,スプリットピットがこれら2つの異なる時期で起こったことを示唆していた。収穫時のスプリットピット発生果実の検出率は,2番目のスプリットピット発生の終わりに向かって増加し,スプリットピットはその後高い精度で予測できた。これらの結果から,樹に着いたままのモモ果実におけるスプリットピット発生時期が,f3/f2値を測定することによって正確に予測でき,スプリットピットが発生した望ましくない果実が樹上で正常な果実と区別できることが示唆された。本研究では,摘果と組み合わせた非破壊音響振動法の適用可能性と,スプリットピットの効果的防止法あるいは抵抗性品種の開発を目的とした研究での,この方法の将来における利用について議論した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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植物の生理的障害一般  ,  果樹 
引用文献 (33件):
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