文献
J-GLOBAL ID:201802279282607576   整理番号:18A0611437

ロイシンリッチα-2糖蛋白質は腎尿細管損傷の潜在的な尿中バイオマーカーである【Powered by NICT】

Leucine rich α-2 glycoprotein is a potential urinary biomarker for renal tubular injury
著者 (8件):
資料名:
巻: 498  号:ページ: 1045-1051  発行年: 2018年 
JST資料番号: B0118A  ISSN: 0006-291X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
最近の証拠は,腎尿細管障害は慢性腎臓病(CKD)と急性腎損傷(AKI)の両方で腎機能の悪化において重要な役割を果たすことを示唆する。GFR,血清クレアチニン,血中尿素窒素とクレアチニンクリアランスなどの一般的に用いられる生化学的指標は腎尿細管における変化を検出するには不適当であることから,腎尿細管障害を反映したバイオマーカーは,広く検討されている。筆者らの研究グループは,リウマチ性関節炎と炎症性腸疾患のような種々の炎症性疾患の新規血清バイオマーカーとしてのロイシンに富むα 2糖蛋白質(LRG)を同定した。炎症性疾患では,LRG発現は,炎症の部位で上方制御され,種々の炎症性サイトカインによる多くの細胞型におけるLRGの誘導と一致した。最近,尿中LRGはいくつかの腎疾患の可能なバイオマーカーとして報告されているが,尿中のLRG排せつのメカニズムは不明である。本研究では,蛋白尿誘発腎尿細管損傷を研究するために一般的に使用されるマウスアルブミン(ALB)過負荷モデルを解析することにより,著者らは尿中LRGは蛋白尿誘導腎損傷中に放出されることをインターロイキン-1β(IL 1β)による腎尿細管上皮細胞で産生されるという証拠を提供した。このモデルでは,尿中LRGはALB過負荷後に検出可能なとなった。腎臓では,NACHT LRRおよびPYDドメイン含有蛋白質3(NLRP3)およびIL-1βのそれと一緒にLRGのmRNA発現はALB過負荷マウス,PBS処置マウスと比較して有意にアップレギュレートされた。腎の病理学的解析により,LRGはALB過負荷マウスにおける損傷した近位尿細管,遠位尿細管と集合管で検出された。過剰ALBマウス腎皮質尿細管上皮細胞のin vitro刺激はLRG mRNAアップレギュレーションとその蛋白質分泌,IL-1受容体きっ抗薬によって効果的にブロックされた。これらの結果は,尿中LRGは各種腎疾患における腎尿細管損傷を検出するバイオマーカーに適用できることを示唆した。Copyright 2018 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
, 【Automatic Indexing@JST】
分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
腎臓  ,  泌尿生殖器の疾患 
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る