抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
原子炉事故時に,原子炉容器を冠水させ容器壁外部から自然循環により緊急冷却する手法においては,高熱流束除熱技術が必須である。一方,飽和プール沸騰において上向き伝熱面上にハニカム多孔質体を設置することで,限界熱流束を裸面の2倍以上に向上させる手法が報告されているが,実機条件,すなわち強制流動かつ下向き伝熱面においてハニカム多孔質体の効果は不明である。特に下向き伝熱面では,伝熱面上に大気泡が滞留しやすく限界熱流束は上向き面と比して大きく低下する。このような状況においても,限界熱流束を向上させる手法として二層構造ハニカム多孔質体による冷却手法が提案されている。以上を踏まえ本論文では,下向き伝熱面の強制流動場において二層構造化させたハニカム多孔質体が限界熱流束に与える影響について実験的に検討を行った結果について述べる。結果として,ハニカム多孔質体を単層構造から二層構造化させることで,下向き伝熱面の強制流動場においても限界熱流束を向上できることが明らかとなった。(著者抄録)