抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第58/59次日本南極地域観測隊(JARE-58/59)の活動の一部として,2017-2018の夏期に,宗谷海岸エリアにおいて凍結した湖面/海面上からの湖底・海底堆積物の掘削を行った.本調査チームのメンバー構成は,JARE58越冬隊の生物隊員1名と,JARE59の先遣隊として派遣された地形隊員2名および生物隊員2名である.JARE59の先遣隊の南極大陸へのアクセスについては,ドロンイングモードランド航空ネットワーク(Dronning Maud Land Air Network:DROMLAN)の提供する航空網を利用した.ただし,往路についてはDROMLANフライトスケジュールの混乱の影響を受けて,急遽Norwegian Polar Institute(NPI)が提供する大陸間フライトを利用することとなった.結果として,トロール基地およびノボラザレフスカヤ基地滑走路を経由して,11月上旬に昭和基地に到達した.また,海氷上の移動が困難になる11月後半~「しらせ」到着までの間,スカルブスネスきざはし浜小屋にて本調査チームは孤立するため,この間JARE58越冬隊より医療隊員が調査に同行した.調査期間中,新たに開発した可搬型パーカッションピストンコアラーを用いて,西オングル島,ラングホブデ,スカルブスネス,およびスカーレンの各地の湖沼および浅海域の23地点から,計26本の堆積物試料を採取した.本稿では,氷上からの湖底・海底堆積物掘削プロジェクトの概要と,DROMLANフライトスケジュールの混乱への対応を含めた先遣隊としての行動全般について報告する.(著者抄録)