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J-GLOBAL ID：201902252408056654   整理番号：19A2887594

日本人の健康を支える水産資源【第14回】水産加工が海洋環境を救う

著者 (1件)： 大迫一史 (東京海洋大)
資料名： 食品と容器  (Food and Packaging)
巻： 60  号： 12  ページ： 756-761  発行年： 2019年12月01日 
JST資料番号： F0122A  ISSN： 0911-2278  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・藻場の喪失を意味する「磯焼け」はアイゴ(Siganus fuscescens),イスズミ(Kyphosus bigibbus),ガンガゼ(Diadema setosum)などの藻食性生物の食害が一因。
・アイゴ及びイスズミの脂質の大部分を占めるトリアシルグリセロール中に,アイゴではイコサペンタエン酸(EPA)が3.4%,ドコサヘキサエン酸(DHA)が4.5%,イスズミではEPAが1.7%,DHAが1.5%含まれるほか,アラキドン酸がアイゴでは3.5%,イスズミで3.3%含有。
・アイゴ及びイスズミが蒲鉾原料になるか検討,水晒しによって魚臭除去が可能であると判明したのでゲル形成能を調べた結果,アイゴはマアジより蒲鉾原料としては劣るものの,原料として利用可能であることが判明,またイスズミは非常に高い蒲鉾原料適性を示し,有用な蒲鉾原料であると判明。

シソーラス用語： *水産資源 ,  *水産加工 ,  *海洋環境 ,  スズキ類 ,  硬骨魚類 ,  ウニ ,  生態遷移 ,  蒲鉾 ,  ゲル化 ,  不飽和脂肪酸 ,  ポリエン ,  ω-3脂肪酸
準シソーラス用語： Diadema setosum ,  Kyphosus bigibbus ,  Siganus fuscescens ,  アイゴ ,  イスズミ ,  ガンガゼ ,  磯焼け

分類 (2件)： 動物性水産食品  (FJ13020C) ,  水産製造一般  (FH05010U)

物質索引 (3件)： アラキドン酸 ,  イコサペンタエン酸 ,  ドコサヘキサエン酸

引用文献 (7件)：

• K. Osako, K. Kuwahara, Y. Nozaki (2003) Seasonal variations in gel-forming ability of rabbit fish. Fisheries Science, 69(6), 1279-1287.
• J. R. Jambeck, et al.: Science 347, 768-771 (2015).
• K. Osako, M. A. Hossain, A. Kawashima, K. Kuwahara, A. Okamoto, Y. Nozaki, K. Tachibana(2006) Year-round gelation characteristic of brassy chub Kyphosus lembus meat.
• K. Osako, H. Saito, K. Kuwahara, A. Okamoto (2006) Year-round high arachidonic acid levels in herbivorous rabbit fish Siganus fuscescens tissues.
• 金子浩大,白井隆明,田中宗彦,亀井正志,松本 仁,大迫一史(2009)ガンガゼ Diadema setosum 生殖腺の呈味特性.日本水産学会誌,75(4),689-694.

タイトルに関連する用語 (4件)： 日本人 ,  水産資源 ,  水産加工 ,  海洋環境