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J-GLOBAL ID:201902256995020695   整理番号:19A2328436

人工乳首で吸われる乳児用液体ミルクにおける微生物叢のプロファイリング

Profiling of microbiota in liquid baby formula consumed with an artificial nipple
著者 (16件):
資料名:
巻: 40  号:ページ: 163-168(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: U1102A  ISSN: 1880-313X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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口腔細菌は人工乳首を通して乳児用液体ミルクに移行し,授乳後の哺乳瓶内で増殖するものと疑われている。本研究では授乳後の乳児用液体ミルクに及ぼす細菌の影響を理解するために,引用直後および4°Cで3時間の保管後に,人工乳首を通した口腔細菌の移行と乳児用液体ミルク中での残存を調べた。4人の健康なヒト被験者(20~23歳)に,人工乳首を用いて哺乳瓶から乳児用液体ミルク(Aptamil,約50mL)を飲むように依頼した。(飲料直後と3時間後の)乳児用液体ミルクの試料を血液寒天培地に接種し,37°Cで7日間嫌気的に培養した。各被験者と6人の新生児の唾液試料も培養した。ゲノムDNAを個々のコロニーから抽出し,細菌種を16S rRNA遺伝子配列決定によって同定した。飲んだ直後と3時間後の細菌の平均量(CFU/mL)は,それぞれ(3.2±3.0)×104および(3.4±3.3)×104だった。飲んだ直後と3時間後にそれぞれ,Streptococcus(41.6および40.5%),Actinomyces(24.3および21.5%),Veillonella(16.2および11.0%)が試料から回収された。一方,成人被験者の唾液ではStreptococcus(38.9%),Actinomyces(17.1%),Neisseria(9.1%),Prevotella(6.9%),Rothia(6.9%)およびGemella(5.1%)が優勢であり,乳児被験者の唾液ではStreptococcus(65.2%),Staphylococcus(18.5%),Gemella(8.2%)およびRothia(5.4%)が優勢だった。これらの所見から,口腔細菌,例えばStreptococcus,GemellaおよびRothiaなどは人工乳首を通して乳児用液体ミルクに移行することがわかり,残りの乳児用液体ミルク中の細菌組成はヒト唾液のそれに似ていることが分かった。細菌レベルは飲んだ直後と4°Cで3時間貯蔵の場合とで同様であり,飲み残した乳児用液体ミルクは冷蔵庫で一定時間保存しても構わないことを示唆している。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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食品の汚染 
引用文献 (15件):
タイトルに関連する用語 (5件):
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