抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは以前に,土砂関連災害を引き起こす豪雨を評価する指標として豪雨度(H)を提案した。この指標は,局所的な降雨に対する2つの因子,すなわち先行雨量とトリガー雨量を用いて定義された。提案された豪雨度(H)は,様々な場所における極端な豪雨を分類,評価するのには有用であるが,土砂関連災害を決定する因子としての有効性はまだ評価されていない。この関係を明らかにするために,1951年から1972年までの呉市における主要な豪雨に対する斜面崩壊発生域の数(n)と豪雨度(H)との関係を調べた。強い関係(n=aH
b,a=3.39,b=4.3,決定係数:R
2=0.94)が得られ,斜面崩壊が豪雨度(H)に強く依存することを示唆した。したがって豪雨度(H)は,土砂関連災害を引き起こす豪雨を評価,分析するための有用な指標である。(翻訳著者抄録)