抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ドライバは道路上の交通状況によって快適な運転を妨げられることがある。たとえば右折待ちをしている車列が走行経路上に存在する場合,その車列の後続車両は急な減速や車線変更を強いられることがある。このような状況を回避するには,走行予定経路上の交通状況をドライバが事前に把握する必要がある。そこで本論文では,こうした交通状況を形成する車群の挙動を把握するための車両挙動推定に向けた車両挙動分析手法を提案する。ここで車両挙動を,ドライバの運転行動の時系列から構成されるものと定義する。運転行動の時系列性から車両挙動を分析することは,車群の挙動の把握に有用であると考える。本研究では,車載スマートフォンで収集したセンサデータにSAX(Symbolic Aggregate Approximation)を適用することで,時系列データを文字列へ変換する。そして,自然言語処理技術であるN-gramにより,車両挙動を表す文字列から運転行動を部分文字列として抽出し,BoW(Bag of Words)モデルとして車両挙動を表現することで,運転行動の時系列性を考慮した車両挙動分析を行う。評価実験として,BoWモデルを用いたSVM(Support Vector Machine)による車両挙動の分類精度を5分割交差検定で評価した結果,F値が8割以上となり,提案手法の有効性が示唆された。(著者抄録)