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J-GLOBAL ID：201902274417759711   整理番号：19A1520931

惑星科学×微小重力(惑星科学における微小重力の役割) 超高過飽和環境下で生成するナノ粒子の表面自由エネルギーと吸着係数の同時決定と微小重力実験の重要性

Simultaneous Determination of Surface Free Energy and Sticking Probability of Nanoparticles Formed under Highly Supersaturated Environments and Importance of Microgravity Experiments

著者 (8件)： 木村勇気 (東北大 大学院理学研究科) ,  野沢貴也 (東大 数物連携宇宙研究機構) ,  田中今日子 (北大 低温科研) ,  三浦均 (東北大 大学院理学研究科) ,  真木孝雄 (オリンパス) ,  塚本勝男 (東北大 大学院理学研究科) ,  左近樹 (東大 大学院理学系研究科) ,  稲富裕光 (宇宙航空研究開発機構)
資料名： 日本マイクログラビティ応用学会誌(Web)  (JASMA (Web))
巻： 29  号： 4  ページ： 184-189 (WEB ONLY)  発行年： 2012年10月31日 
JST資料番号： U1608A  ISSN： 2188-9783  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 典型的な煙実験であるガス蒸発法はほぼ半世紀の歴史がある。それにもかかわらず,結晶成長の観点から煙中の核形成に関する報告はほとんどない。ここでは,Mach-Zehnder型干渉計を用いてアルゴンガス中で熱蒸着したマンガン蒸気の核形成過程を観察し,ナノ粒子が非常に高い過飽和環境においてのみ均一に凝縮することを示した。凝縮は平衡温度以下で660~785Kで起こり,過飽和度は~5×10⁴と高かった。透過型電子顕微鏡によって測定した凝縮粒子の凝縮温度とサイズに基づいて,半現象論的(SP)核形成理論によって,1106±50KでのMnの核形成の表面自由エネルギーと吸着係数をそれぞれ1.57±0.35J/mと0.42^+0.42_0.21と決定した。これらの2つのパラメータにおける大きな誤差は微小重力実験によって減少した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 微小重力 ,  自然科学 ,  *ナノ粒子 ,  *核形成 ,  *宇宙塵 ,  吸着 ,  *付着係数 ,  過飽和 ,  結晶構造 ,  マンガン ,  結晶成長 ,  飽和度 ,  過飽和度 ,  惑星科学
準シソーラス用語： 星間塵 ,  *微小重力実験 ,  *表面自由エネルギー

分類 (2件)： 惑星  (DB04020E) ,  金属の結晶成長  (BK13030M)

引用文献 (22件)：

• e.g., P. G. Vekilov:Cryst. Growth Des.,10(2010)5007.
• H. Zhang, B. Chen and F. Banfield:Phys. Chem. Chem. Phys., 11(2009) 2553.
• B. P. Michael, J. A. Nuth and L. U. Lillelegt:ApJ, 590(2003) 579.
• D. W. Fallest, T. Nozawa, K. Nomoto, H. Umeda, K. Maeda, T. Kozasa and D. Lazzati: Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, 418(2011) 571.
• Y. Kimura, H. Miura, K. Tsukamoto, C. Li and T. Maki:J. Cryst. Growth, 316(2011) 196.

タイトルに関連する用語 (12件)： 惑星科学 ,  微小 ,  重力 ,  役割 ,  過飽和 ,  環境 ,  ナノ粒子 ,  表面自由エネルギー ,  吸着 ,  係数 ,  重力実験 ,  重要性