抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
逆行列計算は近年大きく発展している機械学習をはじめとして多くの場面で必要とされる計算である.我々はプログラミング容易性を確保しつつ,電力効率と面積効率に長けた演算機とローカルメモリを備えるユニットを一次元に配置したリニアアレイアクセラレータIMAXを提案しており,今回はIMAXを用いて逆行列計算の高速化を行った.また,逆行列計算をIMAXで実行させるにあたり,IMAXが備えるローカルメモリに格納するデータ量によってIMAXの計算効率を十分に発揮できないという問題があることがわかった.本稿では逆行列計算がIMAXを用いることでCPUで計算するよりもどれだけ高速化されるのか,ローカルメモリに格納するデータ量によってIMAXとCPUの切り替え点を変えることで計算効率がどのように変化するのかを調査した.その結果,IMAXを使用することでCPUよりも120*120行列で1.01倍,480*480行列で3.34倍の計算性能を有することがわかった.また,IMAXだけで計算するよりもIMAXとCPUを切り替えて使用した場合,120*120行列で1.30倍,480*480行列で1.16倍の計算効率を有することがわかった.(著者抄録)